強い力の場合も、真空偏極のクォーク・反クォーク対が遠距離で力の粒子グルーオンの数を減らす。
しかし、グルーオンはそれ自身がカラー荷を持っている(電磁気力の力の粒子である光子は電荷を持っていない)。
従って、グルーオンはグルーオンをお手玉する。真空偏極のクォーク・反クォーク対がグルーオンを減らす効果より、グルーオンがグルーオンを生み出す効果の方が大きい。
従って、お手玉のグルーオンの数は、クォークを見る距離が大きいほど(エネルギーが低いほど)増え、力の強さ(結合定数)は大きくなる。
この力の粒子が力の粒子を生み出して遠方になるほど力が強くなる現象を反遮蔽効果と呼ぶ。