1999/07/30    Root

[1] 解析プログラム開発近況

現在、Root を使った解析プログラムの開発中。TObjArray を継承したジェットクラスを使ったジェットファインダーをデバッグしている。LCD のジェットファインダーを参考にして、最後の結果からの継続や、ycut を動かしながら与えられたジェトの本数になるまでクラスタリングを継続する機能をサポート。何故か、コンパイルして走らせると走るのに、インターラクティブセッションでインタープリターモードではうまく動かない。悩ましい。ローレンツベクタークラスはやはり、自前のものを用意せざるを得なくなる模様(Bases/Spring や Helas での使用を考えると Root のものは少々使いにくい)。
この辺がひと段落したら JLC ディレクトリーの整備をすること。

[2] Root v2.2/10

root の新しいバージョン(v2.22/10)が出たのでアップグレード。更新が頻繁で、私のような怠け者にはついていくのが大変。

root のソース(root_v2.22.source.tar.gz)は 、いつものように、ftp://root.cern.ch/root/ より取ってくる。
build は

$ tar -zxvf ../orig/root_v2.22.source.tar.gz
$ tar -zxvf ../orig/ttf_1.1.tar.gz
$ cp -p /usr/include/freetype.h ttf/include
$ export ROOTSYS=`pwd`
$ export LD_LIBRARY_PATH=$ROOTSYS/lib
$ export PATH=$ROOTSYS/bin:$PATH
$ export CERNLIB=/cern/pro/lib
$ export OPENGLROOT=/usr
$ cd src
$ ln -s Makefile.linuxppcegcs Makefile
$ make distclean
$ ln -s /usr/lib/libttf.so ../lib
$ cp -p ../../orig/iosenum.h ../cint/include/
$ cp -p ../../orig/MAKEINFO ../cint/
$ patch -p1 < ../../orig/root_v2.22-x3d.patch
$ patch -p1 < ../../orig/root_v2.22b10-makedep.patch
$ patch -p1 < ../../orig/root_v2.22b10-opengl.patch
$ patch -p1 < ../../orig/root_v2.22b6-g2c.patch
$ make OPT='-O4 -g' >& make.log &
$ tail -f make.log
 

私家版パッチ、x3d は 16bpp で X3D がとりあえず動くようにするパッチ、makedep は freetype の居場所を合わせるパッチ、opengl は Mesa の居場所を合わせるパッチ、そして、g2c パッチは -lg2c をリンクに加えるパッチである。

環境は
        egcs*-1.1.2-12c
        glibc-2.1.1-6cm
        binutils-2.9.1.0.990418-1c

できたバイナリーの tarball は

        root_v2.22b10_linuxppc-r5.tar.gz

で、インストールの説明は、19990715および簡単な使い方の説明は19990709 にある。


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