標準理論においては、ヒッグス粒子の質量は予言不可能なパラメータであった。 超対称性は、標準理論の中の非ゲージ力であるヒッグス力とゲージ力を統一する。 つまり、ヒッグスの4点相互作用の結合定数()と ゲージ相互作用の結合定数(g)を関係づける。 その結果、式(31)により ヒッグス粒子の質量が予言できるようになる。 詳しい計算によれば、超対称性の場合には、質量が 150 GeV 以下にヒッグス粒子が必ず存在しなくてはならない。