2014, 8/1のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:8月1日、 金曜日、午後1時30分より
場所:remote
出席者:濱西(横浜国大, Skype)、三原(JParc,Skyoe)、田内(KEK)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

XEMIS2シミュレーション進捗状況、濱西

ファイル :pdf
シミュレーションで得られた二つの陽電子の液体キセノン中の反応位置(u,v,w)とPMTで検出された光電子数分布の重心位置を比較した。1つの陽電子はコンプトン散乱+光電効果(陽電子1)、もう1つは光電効果(陽電子2)を起こしている。ここで、コンプトン散乱とその2次散乱の光電効果は検出器の分解能内の接近した所で起きていた。実際に、二つの陽電子の反応位置はPMT分布のピークとよい一致を示していた。

次に、陽電子2に対して、反応位置周辺の20個のPMTそれぞれの立体角を近似的に求め、それとPMTでの光電子の総数2,068個から各PMTでの光電子数を計算した。この計算値とシミュレーションで得られた光電子数を比較した。よい一致が得られた。

次回までに、TSpectrum2のpeak searchの基本性能を2次元ガウス分布でチェックする。

Q : 立体角で近似計算をする必要があったのか。
A : 今回の計算値は近似しないものと良く一致していたので、そのまま近似計算値を使用した。
Q : PMTでの光電子数を比較する時に、液体キセノン中でのシンチレーション光の吸収や減衰を考慮していないようだが。
A : 液体キセノン層の厚さが12cmで、それらの影響は無視できるとした。GATEシミュレーションではそれらの効果は入っている。
C : 計算値(解析値)とシミュレーション値(モンテカルロ値)を比較する時は統計的手法を用いた方がよい。例えば、χ二乗など、このとき分母にくる誤差は統計誤差。
C : 一般に、コード(TSpectrum2)を詳細に理解することより実際のシミュレーションで性能を評価すること、また、1つのイベントにこだわらずに多数のイベントで評価すること
A : TSpectrum2での偽ピークの生成過程を理解し、XEMIS2への最適化を計りたいと思った。

その他、三原

TRIUMFで輸送準備が進んでいる。次々週、PSIに行き、MPPC試験(液体キセノン中)を行う予定。

次回、8/8(金)午後1時30分, 3号館5階会議室の予定。
以上。