2009,10/15のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:10月15日、木曜日、午前10時より
場所:先端計測実験棟多目的室
出席者:藤井、東、春山、佐伯、田内

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

22Naソースによるγ線シグナル、藤井

ファイル:測定結果とシミュレーション : pdf (9ページ、424KB)

10月9日午後2時よりガンマ線トリガー(3-fold)で100,000イベントを収集した(約3時間)。このとき、電荷シグナルはノイズの最も少ないPAD-ch2のみを読み込んだ。

また、実験結果を理解し予測するために、2重のSUSシリンダーよりなるchamber内に液体キセノンの充満させた中にガンマ線を入射させるシミュレーション(GEANT4)を行った。

このシミュレーションでは511KeVガンマ線の光電ピークが明確に存在するが、実験結果にはなかった。陽電子・電子消滅による二つのガンマ線の一方を検出するプラスチック(トリガー)カウンターの光量分布にはコンプトンエッジがはっきり観測された。

C : シミュレーションには実際のchamber構造をできるだけ忠実の組み込んだ方がよい。使用中のchamberの図面はここ(pdf)にある。
C : chamber内に組み込み中の写真(jpeg)と、TPC電極部分の写真(jpeg)を見ると、カソードとアノードはchamberのほぼ中央にある。
C : シミュレーションと比較する上で、ガンマ線入射条件等をコントロールしたほうがよい。例えば、コリメートしてカソードとアノードの間、PAD-ch2に効率よく入射するようにする。

日仏協力について、春山

FJPPL・日仏協力の来年度申請をする予定である。代表はこれまで通り春山とし、メンバーに、三原、田中、佐伯を追加することになった。KEKからのFJPPL用旅費は原則として職員のみの対象となっている。D.Thersからの提案のように、今後、学生の交換等の交流を積極的に取り入れたい。また、2010年1月〜3月の学生の交換を実現させるように努力したい。

今年度の工程表(案),東

0.25umプロセスによるフロントエンドASICチップの設計と試験を柱に、D3終了の2010年3月31日までの工程表(案)を作成した。また、田中真伸氏(エレクトロニクスシステムグループ)からの提案で、バイアス電流をカレントミラー回路で安定化させた0.5um-ASICチップ(昨年度のものの改良版)を作成し、-110℃の低温で試験し性能評価を2010年3月末までに終了することも入れた。これらの研究結果をレポートとしてまとめたい。PETシミュレーションは工程表には入れず、余裕の出た時に行うようにしたい。
C : 田中真伸氏によると0.25um-ASICの製作は2010年4月以降になるとのことである。房安氏ともよく議論して、0.25um-ASIC R&Dの計画を立てなければならない。
C : 2010年3月末までに試作品を実際に試験できるのは0.5um-ASICチップである。したがって、この改良設計などにも積極的に参加する必要がある。
C : 0.25um-ASICチップでは、低温特性を補償する回路を設計したことを強調できるように取り組む必要がある。特に、その部分の詳細の理解と技術を身につけることを目標としてほしい。
上のコメントを受けて、再度、工程表を作り直すこととなった。

その他

『次期実験と今年度(2010年3月31日まで)のスケジュール立案』のためのmeetingを10/22 午前9時30分から行います。これは定例meetingと重なっている。

以上。