10/28のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:10月28日、火曜日、午前10時より
場所:先端計測実験棟多目的室
出席者:東、田中、佐伯、田内、金子、春山

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

ASIC Flash-ADCテスト(田中)

ロジックアナライザを入手したので、 1ヶ月以内にテスト結果を得たい。 ADCは20MHzで動作する。

フロントエンドASIC(東)

ファイル:報告:PDF ( 33ページ, 2.6MB )

設計中のASICでは、チャンネルごとのアナログシグナルのみを出力する。消費電力を押さえるため、ディスクリ出力などのdigital出力はなくした。Pre-Ampのゲインは31.7V/pCで、そのdecay timeは1usecを中心に可変とした。すなわち、decay timeを抵抗値により切り替える。例えば、pMosを抵抗として使用し、100kΩ、200kΩで0.5us、1usとなる。0から10fCの入力シグナルに対してlinearな出力となるようにした。(液体キセノン中の電離電子電荷は約5fC/0.5MeV)

Q : pMosでの消費電力とノイズは?
A : pMosの大きさを調整してレイアウトを決める。 vddは抵抗値で制御する(電流調整)。電流が大きいほど安定する。
Q : 電流がながれているか
A : FETでは流れていない。電圧で制御される。
Q : どのような形でできてくるか。
A : テストボード用として出荷する。したがって、そのまま、液体キセノン中に設置できるようなものではない。

TPC試験(金子)

PSIから10/26に帰国した。

3mm gap, 1kV/3mmの平行板のイオンチェンバー、したがって、グリッドなしとして、α線のシグナルを観測した。使用したPreAmpは、ORTEC 142で、ゲインとノイズは、それぞれ45mV/Si-MeVと1.6keV/Si w/o C である。期待されるシグナルの大きさが10mVに対して、ノイズが数10mVあり、シグナルを見ることができなかった。

TPC用の高安定な高圧電源が購入されているので、次回、それを使用したい。

C : ノイズ対策のため、高圧電源のアースラインに1MΩ程度の抵抗を直列に入れてみてはどうか。

その他

10月30日木曜日の定例打合せで、丸山氏の液体アルゴン検出器R&Dのプリゼンを予定している。

以上。