JLCの測定器
測定すべき物理量
反応で生成された各々の粒子について
- (t,x):時間と位置
- (E,p):エネルギーと運動量
TOPAZ測定器(トリスタン)
JLC測定器の構成
測定器各部の役割
- バーテックス検出器:粒子の識別
- 粒子の生成あるいは崩壊点の位置を検出する。準安定粒子(タウ粒子、c、およびbクォーク)は生成後、数mm走った後崩壊するので、崩壊点を検出することにより識別できる。
- 中央飛跡検出器:運動量測定
- 寿命の長い荷電粒子(電子、ミュー粒子、荷電パイ中間子、荷電K中間子、陽子)の飛跡を検出する。これらの荷電粒子は超電導電磁石の作る磁場で曲げられる。この曲がり方から運動量がわかる。
- カロリメーター:エネルギー測定
- 電子、光子などの電磁シャワーを起こす粒子、ハドロンシャワーを起こす荷電パイ中間子、荷電および中性K中間子、陽子、中性子のエネルギーを測定する。
- ミュー粒子検出器:ミュー粒子識別
- ミュー粒子は、シャワーを起こさずに、カロリメーターをつき抜ける。そこでカロリメーターの背後まで到達した荷電粒子はミュー粒子と判定される。
次のページへ、
前のページへ、
目次へ
webmaster@www-jlc.kek.jp Feb 01, 1995