2014, 7/25のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:7月25日、 金曜日、午後1時30分より
場所:1号館1階談話室1
出席者:濱西(横浜国大, Skype)、田内(KEK)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

液体キセノン中、PMTによるγ線スペクトラムについての質問、田内

Q : 線源の位置は?
A : EDIT2013と同じ
Q : テフロン容器の深さを10.3mmと浅くした理由は?
A : 22Na(100kBq)使用時のイベントレートを下げ、重なりを少なくすること、とともに、液化量も少なくなる。浅くしたのは今回が初めて。
Q : 深さ17mmとの比較をできるだけ定量的に示してほしい。
A : 先日のリハーサルで、22-Naでのγ線スペクトラムを測定したのでそれと比較する。
Q : 液体キセノンの液面はどこか。
A : PMTの放電面が液に浸る程度
Q : このsetupでのsimulationは?
A : 西村氏の修士論文からの進展はない。
C : 定量的な解析のためにsimulationが必要になる。今後、APDとの比較する上でも必要になる。
C : PMT時と同じテフロン容器と同じ線源位置でAPDの測定を行い、結果を定量的に比較したい。APDによるγ線スペクトラムの測定とともに、APDの量子効率を求めたい。

XEMIS2シミュレーション進捗状況、濱西

ファイル :pdf
RootのTSpectrum2についての3つの参照論文を読んでいる。その中で、peak finding方法(アルゴリズム)について書かれているものを紹介する。 2次元のヒストグラムを、2次元ガウス分布(相関係数ρを持つ)、1次元ガウス分布そして線形のバックグランドの関数でfitして、2次元ガウス分布のpeaksを探すことを行っている。パラメータはそれぞれのガウス分布の中心値(peak)と広がり(σ)そして、backgroundの3つの線形係数である。まず、データの統計によるばらつきの影響を少なくするためスムージングを行っている。そのスムージングされた分布のでこぼこ(2次元標準偏差)からpeakを求めている。一般に、1つの真のpeakの回りに4つの偽のpeakが見つけられる。真偽の区別は、peakの位置座標で、それぞれの次元でlocal mimimumをもつことが真の条件であり、偽では満たさないことによって行われる。

これと平行して、XEMIS2シミュレーションのチェックのために、PMT上のシグナルを光電子数として評価してみる。

C : TSpectrum2の動作確認のチェックとして、先ず、相関のない(ρ=0)の2次元ガウス分布でヒストグラムを作り、それを解析し、入力のパラメータ(peak,σ1,σ2)が再構成されることを確かめることから始めるのがよい。最初は、1次元のガウス分布やバックグランドはなしで行い、続いて1つづつ増やして行って動作を確認すること。また、ヒストグラムの統計もいろいろと試してみるとよい。例えば、XEMIS2シミュレーションで得られた程度の統計を試してみることも必要である。

次回、8/1(金)午後1時, 3号館2階222号室の予定。
以上。