2015, 3/27のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:3月27日、 金曜日 午前10時より
場所:1号館1階談話室1
出席者:濱西(横浜国大)、田内(KEK)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

GATEを用いたXEMIS2シミュレーション研究結果のまとめ、濱西

ファイル: PDF

修士論文に基づき、GATEを用いたXEMIS2シミュレーション研究結果のまとめを報告した。今回発表のスライドをすべて英語の記述で表し、Subatechグループに送るつもりである。

XEMIS2の最新設計の構造を取り入れてシミュレーションを行い、主に、シンチレーション光の検出による性能を評価した。また、いくつかの改善策の提案とそれによる性能向上をシミュレーションで示した。結論として、シンチレーション光の測定から相互作用の位置と光子エネルギーを再構成できることを示したこと、1'PMTに対して2'PMTの有利性を定量的に示せたこと、中央部のカソードをメッシュに変えることによって中央部付近の位置分解能劣化を回復できること、PMTシグナルの分散(MEGグループのDパラメータ)を利用した深さ方向の位置情報を使用しないでも、u,vの2次元情報を使用すれば、PET試薬の放射線レベルを20kBqから少なくとも3MBqまで上げることができるなどを得た。ここで、u (z軸方向), v(円周方向)位置の特定領域は3σ以内とした。深さ方向の位置は特にアノード面近くでu座標による依存性を補正しなければならない。この補正の詳細検討は課題として残った。

C : GATEによるシミュレーションはKEKの中央計算機で行っていた。そのGATE, 解析プログラムを実験室のPCにバックアップ保存を行う。また、今回のスライド、修士論文などのレポートも同様に保存したい。
C : バックアップとともに、それらのマニュアル(使用方法など)も用意して同じ場所に保存してほしい。
C : Subatechへのレポートとして、英語のスライドとそれぞれのページを説明する文章を追加したほうが良い。

予冷装置試験、笠見(電話・メール連絡)

ファイル:予冷試験の写真, jpg

本日、2箇所あるオーリングの一つ(内側のもの)をヘリコに交換して予冷装置の試験を行っている。以下に、これまでの試験をまとめた(電子メールでの報告)。

真空断熱されていない部分をラバーで覆い出来る限り熱流入を少なくし、また、予冷機(スターリング冷凍機)のコールドヘッドから熱交換部分への熱抵抗をできるだけ小さくするようにして、試験を3月5日と6日に行った。

順調に進んだが、5L/min過ぎからTMP(turbomolecular pump)が少しすると停止状態になった。液体キセノン用のクライオスタットの上部フランジ部がかなり冷えているので、硬くなったオーリングから微少リークのような感じだ。熱交換器が冷えきると順調で、熱交だけでも循環を維持できるようだ。次は金属オーリングのヘリコに交換してやってみようと思う。ゲツターの流せる流量が5L/min最大なので、循環流量として4から4.5L/minぐらいが実用流量かと思う。これまでは、1.4L/minだったから、順調に行ったとすれば純化速度3倍になる。容器の中身と液高さ等の条件変化に対しての試験も必要であるが、とりあえずは予冷装置として使用出来そうな感じが見えて来た。
以上。