2014, 11/14のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:11月14日、 金曜日、午後1時30分より
場所:3号館2階会議室222
出席者:濱西(横浜国大)、田内(KEK)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

XEMIS2シミュレーション進捗状況、濱西

ファイル:pdf
TPCの中央カーソードのメッシュとして、SUSワイヤーの50番(SUS304, 直径0.1mm, 0.41mm間隔, 開口率 AR=0.57)を使用してシミュレーションを行った。GATEでワイヤーはシリンダーとし定義し90度回転後に繰り返してメッシュ構造を作成した。また、物質の重ね合わせを行い不必要なところは空気とした。TPCの一様電場用の銅製リングの4つの配置パターンと3つの開口率(AR=1, 0.57, 0)の条件でシミュレーションを行い、PMTシステムによって検出される光電子数とエネルギー分解能をそれぞれの条件で計算した。ここで、AR=0はXEMIS2の基本設計のアルミ板の場合であり、AR=1はカソードのない場合である。511KeVγ線の発生角度はθ=60度(φ=90度)とした。

光電子数とエネルギー分解能ともに、AR=0.57はAR=0とほぼ同じ結果となった。したがって、カソードとしてメッシュを採用することによってシンチレーション光の検出効率を回復できることがわかった。

次週までにSubatechでのプリゼンファイルを準備したい。また、修論のタイトル/アブストラクトを近々提出することになっている。議論の結果、タイトルは学会発表のものとし、昨年度SUbatech滞在中に行った新しく開発されたPMTの試験研究も含める。

C : 50番メッシュの結果はメッシュのないときとほぼ同じであったが、ARのより小さなものでメッシュの影響を示すことも必要である。
C : シミュレーションではメッシュのSUSワイヤー表面での反射なども取り入れられているが、この反射率を0としてその影響を定量的に評価することも必要である。

その他、田内

ガラスデユワーでのPMTによるシンチレーション光測定(Cf=470pF, Rf=200kΩ):241Amのα線源での測定は一先ず終え、511KeVγ線を放出する22Na線源の追加のためXeガスを回収して待機している。このmeeting後に、chamberを窒素パージ後大気開放し追加する予定である。

次回、11/21(金)午後1時30分, 1号館談話室1の予定。
以上。