20131, 7/17のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:7月17日、水曜日、午後1時30分より
場所:3号館4階会議室
出席者:三原、Abder、田内(KEK)、濱西(横国大)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

ASICボード試験報告(1)、Abder

レポート:PDF
ASIC-TPCFE_16CH テストボードによる試験結果を報告した。横浜国大より持ち帰りテストパルス入力でCH1の出力を確認したが、翌日、試験を開始したところ、すべての出力を確認することができなくなっていた。ボード上の抵抗値や各出力ポイントでの抵抗、電圧等を実測し原因の調査を行った。最も可能性のあるのはTPC-FEチップ自身が壊れてしまったことである。原因として、静電気の放電、入力超過シグナル、超過印加電圧などが考えられるが、放電がもっとも疑われると判断し、以後、その対策を施したいと思う。

C : その他に、ボード上の素子間のショートもある。
C : アースバンド使用等の放電対策用の処置をとりたい。
C : テストボード上のTPC-FEチップを交換して、試験を完了してほしい。

進捗状況、田内

電子ログ-Runlog 323, 326に液面レベルと電荷シグナルについての測定結果をまとめてある。短くまとめると、電荷シグナルの出現はlevel値=108mmを境界としている。しかしながら、その近辺、例えば、118mm程度までは不安定で電荷シグナルが現れなくなったり、α1(アノードから1cmのところに設置)からのシグナルの『グリッド透過率』が半減することもあった。

He圧縮機の設置場所によるノイズを調査した。結果はRunlog 324にある。2012.8.9 Runlog 292で『(He compressor) ON時の主なノイズは周期2.5msecのもので、OFF時にはほぼなくなる。』とレポートした。2013.7.4 He compressorをfelexible tubesを用いて、chamberより約10m離れたところに設置し直して、その前後でのノイズをpreamp出力後(pad1,2,3,4)で調べた。移動前後でのノイズの状況に変化はなかった。上の周期2.5msecのノイズは確認することができなかった。今回の主ノイズは周期がその半分のものであり、He compressorのon / offによらなかった。したがって、この10m移動によりノイズの削減はできなかった。

chamber内設置用のボードは入荷済で、chamber内に設置後にテストパルスでゲイン、ノイズ等の試験を行いたい。

シミュレーション状況など、濱西

昨年度の西村さん(修士論文)から引き継ぎ、ガラスデュワー型液体Xe検出器のシミュレーションの研究を行っている。137Csガンマ線ソースからのシンチレーション光のスペクトラムなどの計算結果が得られている。まだ、その妥当性についての評価を行っていない。

今後、SubatechのGate/Geant4によるシミュレーショングループとも協力して進めていきたい。

その他

交換学生プログラムによるKEK/横国大からの学生派遣の可能性について話し合った。 7/29-31にサマーチャレンジのリハーサルを行う。

次回の定例会議は7/29 -3のサマーチャレンジのリハーサルの間に予定です。

以上。