2011, 10/6のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:10月6日、木曜日、午前10時30分より
場所:開発棟会議室(208)
出席者:高木(横浜国大)、三原、笠見、田内(KEK)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

実験進捗状況、田内、笠見

9月26日(月曜日)、09:00より液層循環を開始した。流量は1.4〜18L/minに設定した。モレキュラーシーブ吸着筒を取付けたため、上の流量の範囲内で安定に循環している。(流量=1.2~1.5L/min, 10月8日)

1週間の海外出張から戻り、シンチレーション光のシグナルの2249W出力を確認したところ、PMT1,PMT2ともかなりoverflowしている。このことは元々あったと思われる。このときのPMTのHV値は、PMT1=+760V, PMT2=+800Vであった。しばらく(10/3 18:56 - 10/6 13:00)、2249W,FADC500MHzへの入力にattenuatorを追加しoverflowを無くすようにした。

電荷シグナルを見たが、α線ソースからのものは確認することがまだできなかった。Cosmic eventsはまだ見ていない。Adaqmodで2-fold triggerによってdata takingすると、途中でabendすることが頻繁に起こった。ccnetx.kek.jpをrebootしながらdata takingを行った。週末にこれらへの対処とデータの取得と解析を行いたい。

現時点で、発振のため結線していないPAD10以外のものはすべてFADC20MHzに読み込まれている(すべてのドーターカードは生きている)。ただし、PAD15,16は他のものに比べてノイズが大きい。

Runlog 250にXeガス中のシグナルについてまとめた。

C : シグナルが未検出のまま2ヶ月続けるのはよくない。その場合、setupを簡単にして液体キセノンの純度を確認すべきである。(三原が用意していた)純度モニターを使用することも考慮したい。
C : 2009年5月〜8月の電荷シグナルの検出と経過をRunlog 251にまとめた。このとき、純化・精製循環開始より20日目にα線からの電荷シグナルを初めて観測した。その後、2ヶ月にわたり電荷量が増大している。
C : 上記の純度モニターをTPCともに設置し、常時純度をモニターできるとよい。
C : 現在のsetupは電荷シグナルのreadout用のエレキやケーブルがchamber内にあり、エンドプレートを境にそれらをchamber外に設置するという目標のものではない。純化時間が長くなるのは覚悟の上で、基礎データを取得することを目指している。
上のようにいろいろの議論があり、次回に再び議論することとなった。

ASIC-TPCFEチップの冷却試験状況、高木

発振していたオペアンプを別のオペアンプに取り換えノイズの状況を確認すること、そして、オシロの使い方の再確認を行った。50Hzのノイズがσで3mVで乗っており、明日対策を考えたい。ヒストグラム付きのオシロ(TDS5000シリーズ)に慣れず、使い方を学びつつ復習した。

熱交換器の真空断熱化、三原、笠見

業者からの図面を確認して発注する。

その他

田内は10/10月曜日に横浜国大を訪問し、LXeTPC, TXePETプロジェクトと学生実験の可能性について議論することとなった。

次回の定例会議は、10/13(木曜日)の午前10時30分からの予定です。

以上。