2011, 6/30のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:6月30日、木曜日、午前10時30分より
場所:開発棟実験室
出席者:笠見、田内(KEK)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

実験進捗状況、笠見、田内

シンチレーション光量による純化の状況 : じわりと光量が上がっているように見える。冷凍能力の劣化があり、 24時間に1回くらい、PTヘッドの部分を暖めている(15分間くらい/回)。流量は、0.6 - 1.8リットル/分を維持している。
C : (冷凍能力の劣化は)不純ガスが系内に溜まっている場合の症状のようである。水か炭酸ガスが系内に蓄積している様にみえる。水の場合はモレキュラが有効で、炭酸ガスはモレキュラではとれない。モレキュラーの交換・追加は受注生産で在庫は無い。当面、圧縮機を含め、全系をガス置換することが一番効果がある(業者からのコメント)。

6/29と6/30にα線トリガー(2-fold coincidence)で電荷シグナルの測定(100トリガー/回)を行った。その結果は、電子ログのRunlog 230,231に載せてある。アノードから1cmに置いたα線からのシグナルがあるようにも見えるが、ノイズとの区別が難しい。また、テストパルストリガーでも同じ統計のデータを収集した(Runlog 231)。複数のイベントの和でシグナルを見るとテストパルス(10,000電子数相当)出力がよく見えるが、イベントごとに見ると、ノイズが dominantでtest pulseが見えないものもある。同じevent内でも、異なったPADでの出力が違っている。

以上のようなことを考慮したノイズ対策が必要である。ノイズ対策の対象は、(1)ドータカード+マザーカード周辺、(2) フィードスルー、48chのBANDYコネクターの二つである。前者は製作中のシールドボックスで静電シールドを行い、後者はフィードスルーの両側でケーブル全体を静電シールドを行う。それぞれをテストベンチで確かめる。

熱交換器の断熱真空容器の設計、笠見

スターリング冷凍機で熱交換器部分を冷やすことはやめる。熱交換器部分の温度を液体キセノンのものに近づけた方がよいので、さらに、その設置場所等を最適化する。現在のものでは、2リットル/分で循環したとき、熱交換器部分の温度は-20℃程度であった。

その他

次回の定例会議は、7/7(木曜日)の午前10時30分からの予定です。

以上。