定例ミーティングに代えて報告します。 以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。
1月5日18時ころから真空引きを開始した(笠見)。1/6 9時からゲッターポンプをONに真空引きを継続する。1/7 18:30にゲッターポンプのモードをactivationからconditioningに変更した。1/11 13時に真空build up試験を行った(三原、到達真空度=3.1x10-4Pa、電子ログ Vacuum & Cryogenics no. 37 -41)。1/12 11時まで真空引きを続け、2.6x10-4Paの真空度に到達した。build up 試験を再度行い、30分経過後も0.97Paから明らかな上昇がなかったため、この後、ガス入れを行うことにした。 1月12日午前11時に、キセノンガスを封入完了後(1.4気圧)、シンチレーション光量のモニターの観測を開始した(笠見、三原、Runlog 178)。1月17日午後1時まで20分おきにデータを収集し、二つのPMT出力の平均値とRMS値を記録した。それ以後は、1時間おきのデータ収集に変更した。Runlog 179に1/13 16:00までの変動とPSDが示されている。シグナルの波高は開始時よりあまり変化していない。1/14〜1/17にかけて、PMT1 HVがたびたびトリップしたので、そのHV値を800Vから750Vと変更した(Runlog 180)。その後、1/24までの変動、PSD値などをRunlog 183に示した。
このとき(1/24)、PMTシグナルを10us/divの大きな時間スケールで確認したところ、grid通過を示すシグナルがないことに気づいた( TPC cathode , anode HV= -2.5KV, 250V 印加中)。anode HVを供給しているNIMモジュールの出力コネクター部の接触不良によりanode HVが印加されていなかった。復帰後、PMTシグナルおよびPADシグナルを確認した。
次に、PAD 8chのシグナルにより、グリッド透過率の性能を測定した(1/30, Runlog 184, 185)。キセノンガスは1.4気圧で、TPC cathode HV=-2.5KV ( 5cm ドリフト)、anode HV = 0 ~ 300V(grid-anode間ギャップ=1mm)の条件であった。先ず、anode HV=0、そして、cathode HV=0のどちらでもシグナルが観測されないことを確かめた。このとき、シグナルとして、PAD no.=5〜12の8個の和を用いた。ただし、PAD no.=7, 11の2個のシグナルの出力高が他に比べて小さいので、これらを除く6個のPADシグナルよりグリッド透過率の評価を行った。 その結果は、Runlog 184, 185にまとめた。我々のグリッドは直径100umのSUSワイヤー、410um間隔のメッシュ(100/410、開口率57%)である。Runlogには、Sualiによるデータ(mesh transparency)も示した。これらと比較すると、25/125(開口率 64%)と20/60(開口率 44.4%)の中間の結果であり、それから透過率はanode HV=300Vで約70%と予想できる。
ここで、PADによる電荷シグナルの大きさが小さい。その典型的な大きさはpreamp出力でa few mVである。また、5.6us周期のノイズが測定されているが、anode HVを変えて測定しているときに顕著となり、そのまま引き続いている。(N568のゲインは最大値に設定し約45倍である。FADC 20MHzの出力値は約8mV/カウントである。) 透過率が50%程度かもしれない。
エンドプレートの強度試験準備、笠見
ファイル:pdf
水圧テストポンプ(最高圧力3.4MPa)は納入済。ICF関係の部品は手配中で2月中旬に納入予定。圧力計、圧力発信器などを購入したい。また、セラミック板の監視用にUSBカメラを購入・設置したい。
上記のものは購入することとなった。
以上。