以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。
キセノンガス回収後、chamber内は真空で、16個のpreampのcold partをテストパルスでチェックを行った。移動前にすでに見えなかったPAD0以外の出力を確認した。
次に、16ch NIM Preampモジュールのチェックを行った。ほぼすべてのチャンネルが発振していた。 発振対策としてすべてのchのOUT-bar用のオペアンプを取り除き、そのpin-2をGNDに結線した。この後、再度テストパルスチェックを行ったが、かなりのchが発振していた。その振幅の大きさは±2〜±300mVとばらついていた(詳しくは実験ノートを参照)。これは1chごとに入力してチェックした。前段と後段アンプの途中に入れた位相補償用のコンデンサ付近を素手で触ると発振が止まる。おそらく、この位相補償用のコンデンサの静電容量などを調整することによって対処できるかもしれない。しかしながら、条件ごとにそのような調整を行うことは実用的でない。
今年度中に16chのPAD readoutによりデータ解析(宇宙線など)を行い、5cmドリフトのTPCの基本性能評価を達成することを第一の目的とする。したがって、これまで実績のあるAMPTEK製A250を用いたpreampの製作(16ch NIMモジュール)、そして、それと対になっている2SK152をJFETとするドーターカードを製作したい。
前回、議論したように、セラミック製のエンドプレートの強度試験を準備中である。このプレートのフランジ (CF152)上への固定方法として、スタイキャストによる接着とロー付けの二つを行う予定である。
ASICのフロントエンドチップ(Preamp+shaper)の第2のバージョンTPCFE09は2011年1月末にテープアウトを行い、3月末に完成する予定である。TPCFE09は、東(佐賀大)、房安(長崎総合科学大学)、池田(宇宙航空研究開発機構)、田中(素核研)によるOpen-ITで製作される。
12月3日〜8日、高木(横浜国大)が来所し、APDの試験を行った。詳細は電子ログを参照してほしい。
次回のmeetingは12月20日からの週に行う予定である。
以上。