2010, 10/7のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:10月7日、木曜日、午後4時より
場所:実験棟多目的室
出席者:三原、佐伯、田中(真伸)、田内(KEK)、高木、遠藤(Skype, 横浜国大)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

フロントエンドエレクトロニクス実装のエンドプレート

KEKエレクトロニクスシステムグループ、長崎総合科学大学そして佐賀大が共同開発しているASIC(TPCFE09, 16ch/チップ, OSC2010での房安氏の報告)のレイアウト設計とシミュレーションによる検証が終わる12月中にサブミットできる状況となっている。このAISCチップの実装を前提に、エンドプレートの試作・研究(今年度の当初予定のもの)を具体化することとなった。

そこで、エレクトロニクスシステムグループの田中真伸さんにこのmeetingに来てもらい、今後の予定等を話し合った。

エンドプレートはセラミックの多層基盤とすることになった。このエンドプレートはSUS製のフランジにスタイキャスト接着やロー付けにより固定される。このプレートで液体キセノンの低温と真空層が分離される。そのため、気密性と強度(少なくとも1〜2気圧程度の内圧)が求められる。ASIC実装前に、そのための試作が必要なことが指摘された。

この話し合いの結果、できれば来週中に業者との打ち合せを持つこととなった。

進捗状況、田内

Runlog ID=153に示したように、データ収集プログラムに平均値とRMSを計算するルーチンをいれて、定期的にその結果をファイルに書き込むようにした。その結果によると(Runlog ID154)、純化開始より約200時間が過ぎ2つのPMTのシグナルともに増大していることがわかる。そろそろ、PMTすなわちシンチレーション光量は飽和に近づいてきており、純度をモニターすることが難しくなってきている。電荷シグナルを中央の4個のPADで観測しているが、まだ見えない(2fold coincidenceのα線トリガー)。

PMTシグナルの積分値では純度の変化を見ることできなくなっても、その波形を観測することで見ることができる(少なくともMEG実験での経験)。また、3 fold coincidenceによる宇宙線トリガーによるシグナルで純度モニターをした方がよいことが指摘された。

C : 波形は2249W入力を500MHzFADCに代えれば読み込むことができる。そのためのDAQプログラムもすぐに用意できる。ぜひ、学生さんは試みてほしい。
C : MEGでの参考書類などは三原が探してみる。

APD進捗状況、高木

前回のmeeting後に、電子ログに新項目のAPDができ、そこに状況を書き込んでいる。

今週はチャージアンプとAPDの動作確認を行っている。どちらもまだ動作の確認ができていない。

C : 本人もすでに気づいて反省しているが、試験の前にそれぞれのデバイスの動作の予想をもつことが必要である。参考資料としては、谷口氏講義ノート、"Radiation Detection and Measurement", by Glenn F. Knollがある。また、Knollの本を下に、2009年サマーチャレンジ用の用意した田内のメモもRunlog Electronics ID=18にある。

科研費申請

基盤Bで申請を行った。ただし、さらに記入する部分があるため差し戻されている。

その他

次回のmeetingは再週(10/14)に行う予定である。

以上。