2010, 7/5のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:7月5日、月曜日、午後5時より
場所:実験棟多目的室
出席者:三原、笠見、佐伯、千葉、田内(KEK)、中村、高木(Skype, 横浜国大)、藤井(Skype, PSI)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

実験室の移動、田内

現在、向いの先端計測開発棟実験室(配置図 pdf)への移動が求められていますが、その移動先の現状は下記のように我々の実験に適していない。

(1) 雨漏り  : 天井や壁に雨漏りの跡があり、壁に取付けてある配電盤にその水がかからないようにビニールがかけられている。隣のLiq.Arグループの田中さんによるとかなりの雨漏りを目撃したとのこと。

(2)床や周辺の壁など、かなりほこりをまき散らしそうに思われる。特に、床は塗装が必要と思われる。

(1)については施設部に問い合わせ、天井部を確認して頂いた。以前に工事した跡が有り、防水用のシートがかけれれているとのこと(その一部がはがれていた)。その工事をした業者に連絡して穴を埋める対策を施したとのこと。これで雨漏りがどうなのか見てほしいとのこと。また、天井の他(壁の亀裂、排煙用の窓の不具合など)、いろいろ対策が必要でありそうだとの意見も頂いた。

(2)についてはLiq.Arの丸山さんからの塗装工事可能な期間の連絡を待って施設部に相談する予定。少なくとも、見積を取りたい。

以上の現状を踏まえて議論を行った。その結果、雨漏り対策と床塗装などの整備が行われない限り、移動は困難であるとの共通認識を得た。

7/6(火曜日)午後、施設部、業者と現場で打合せを行い見積を頼んだ。丸山さんから、工事期間は9月中旬以降という返事を頂いた。

サマーチャレンジ準備、笠見、中村

ファイル:演習案(pdf

昨年度のものをベースとして上記の案の下に行いたい。リハーサルは8月4日から行う予定である。準備品の詳細は世話人(坪山氏)から連絡済である。

今回もキセノンの液化のdemonstrationを行いたい。できれば、液体キセノン中のシンチレーション光を使用した演習を取り得たい。

Q : 液化用のガラスデユワー一式の使用は可能か。
A : 横浜国大グループの使用中の冷凍機を取付ければOKである。
A : その冷凍機の使用については後で連絡したい。
Q : レンターカーはどうして必要か。
A : 午後7時以降や週末のTA(Teaching Assistance)の食事などに利用したい。TA用の食事は自己負担。
C : レンタカーの提供は難しいと思われる。自転車の利用をしてほしい。
C : 自転車はグループごとに2-3台割り当てられる。

TPCプロトタイプ試験の進捗状況、田内

最新の状況は電子ログにある。

6月17日夜遅く液化循環システムから『異常通知メール』の通知が担当者に届いた。『現場確認したところ冷凍機運転中にもかかわらず液が飛んでいた』とのことでした。その後、冷凍機を停止し、Xeガスを液体窒素で回収した。

原因は冷凍機ヘッドの温度コントローラーの故障であった。それを交換し、冷凍を開始できることになった。

これまで1ヶ月ほぼ純化循環を行ったが、電荷シグナルを確認できなかったので、ガス状態でチェックすることとなった(電子ログ、109)。(6月22日ころ、24日の打合せでも議論した)。

ガス状態では、α線ソースからの電荷シグナルは確認できていないが電荷が4cmドリフトしていることを示す信号(シンチレーション光)を観測した。それらから、電荷のガス中でのドリフト速度は、0.6mm/usec@25V/cm , 1.6mm/usec@50V/cm , 1.8mm/usec@150V/cm 程度と見積もることができる(6/23、電子ログ、111)。

16個のpadからのシグナルはanodeに+400V印加すると誘起されることがわかった。PMTシグナルはひじょうに大きい(電子ログ、110)。その頻度は2-3Hzである。anode HV の+300V以下ではそれらは観測されない。

chamber内のPre-amp cold partのエレクトロニクスのチェックを行うため、フィードスルーコネクターに接続する長さ約1.5mの全ケーブルを用意した。実際には12組のケーブルを回路室倉庫の部品を用いて作成した。Bandy48ピンコネクターへの配線はノートno.2 p37にしたがった(電子ログ、113)。

このように作成した16chのフィードスルーケーブルを使用して、feedbackとGND間の抵抗の再測定とtest pulseの出力を全ch確かめた。実験ノートにその結果を書いた。抵抗の測定値はフィードスルーコネクターのピン間でしたものと一致した。 その後、Test pulseの出力を確認できたのは、4,5,9,11,15,16の6chのみ、その他は出力がゼロであった(6/29)。

C : この時点でガスを回収しエレクトロニクス等をチェック・修理するのは早急と思われる。少なくとも、生きているpadが6chあるので、それらを用いて、ガス中で電荷シグナルを確認すべきである。また、anode HVの+400Vでの電荷シグナルの原因も追及すべきである。
A : 了解。宇宙線トリガー等準備してチェックを行いたい。

DAQの進捗状況、千葉

CAMAC 2249Wの読み出しはOKとなった。現在、FADC (C1117, 500MHz, 2ch)の読み出しをチェックしている。波形データが読み出されているが、Q反応に不明なところがある。

その他

次回のmeetingは7/12月曜日午後5時から行う予定である。

以上。