以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。
最新の状況は電子ログにある。
Pre-amp cold partのドーターカード上のJFET BF862のゲートとソース間がショートしていることが分かった。これら8個のドータカード1つの2個のBF862をエレクトロニクスシステムグループの村上さんに交換して頂いた。交換後、テストパルスで正常動作に復帰したのを確認した。したがって、HVなど放電により16chすべてのBF862が壊れてしまったと思われる。
Pre amp設計の元にしたA.Pulliaらの論文の回路図と比較したところ、RH1(400MΩ)の抵抗が実装されていない。これはHVラインがanode pad (detector)にシリーズに結線されるもので、HVトリップ等からのノイズに影響するかもしれない。
その抵抗を追加し、さらに、detectorからの入力の保護のためにはバックトゥーバック型の(ツェナー)ダイオードを入れる必要があるかもしれない。
このトラブル発生前のシグナル観測についてのTugdualからのemailを以下に紹介する。
"yes, I have seen signals on friday morning 26 march, by using the test
pulse generator, the 4 channel warm-part of the pre-amplifier and the
amplifier CAEN-N568B. I watch it with the Lecroy oscilloscope, by trigging
on the generator output.
I think that it was without any particular condition.
I saw also a few number of (cosmic rays ?) signals during the end of
the morning or the beginning of the afternoon. But I don't remember to
have seen it after this period. "
この宇宙線イベントのシグナルはTugdualとともに3月26日に藤井も見ていた。
したがって、液化後1日ほどの精製循環後の観測となり、これまでのものより大幅に早く純度が達成されていたことになる。朗報である。
次回には、シンチレーション光量による純度を液化直後より測定したい。
16ch NIMモジュールのPreamp-warm partは入力がなくても約55nsecの周期、±0.7Vの振幅で発振している。テストパルスを入力すると発振に重なった出力が見える。
以上。