2010,4/8のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:4月8日、木曜日、午前10時より
場所:実験棟多目的室
出席者:三原、真木、田内 (KEK)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

TPCプロトタイプ試験の進捗状況、三原

最新の状況は電子ログにある。

Tugdual Ogerは2週間の滞在を終えて3月27日に帰国した。

3月24日に1.5L Xeの液化を終了した。chamberの内径を148mmと拡張したため液量が足らなくなったため、3月25 - 26日にXeの追加(0.5L程度)を行った。この後、TPCカソードHVを-4KVまで印加することができたが、安全を見て-2.5KVでテストを行った。アノード電圧は+370Vまで印加した。それ以上の場合、スパーク状のシグナルが見えた。カソードとアノード間距離は5cmで、アノードとグリッド間距離は1mmである。グリッド電圧はグランドである。テストパルスによりシグナル(16ch中4ch)を確認した(3月26日)。

3月27 - 28日の土日はゲッターポンプをONのままにしていた。週明けの29日にテストパルスシグナルが見えなくなっていた。4月1日にもその状況を確認した。 Pre-amp box (warm part)は単独にテストし問題なかった。テストパルス入力のマザーボード上(chamber内設置)のtermination 抵抗をテスターで測定し50Ωと正常であった。また、テストパルス波形からも正常に入力されていることがわかった。

シグナルラインにはノイズもひじょうに小さく、chamber内のcold part (pre-amp)が作動していないように疑われる。

このままでは原因を追求することが難しいのでXeを回収することに決めた。回収後、常温でテストパルス試験を行うこと、真空を解放しTPCを取り出して原因を確かめることとなった。回収作業は笠見さんに依頼する(Xeガスを増量したので)。

同時に、TPCのカソード(アノード)HVが-4KV ( 370V)以上に印加できないことの対策をとりたい。カソードの場合ケーブル途中の結線部分、アノードの場合グリッド(メッシュ)ぼ端面処理を特に調査する。

その他

T. Ogerからの"KEK visit work report"( PDF)が届いた。

田中(秀治)氏より、「アンプユニット(16chのPre-amp warm part)は明日納品の予定」との連絡があった。

以上。