2010,3/4のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:3月4日、木曜日、午後3時より
場所:実験棟多目的室
出席者:佐伯、真木、田内 (KEK)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

TPCプロトタイプ試験準備の進捗状況、田内

最新の状況は電子ログにある。

フィードスルーの取付け作業準備は笠見によって行われている。電子ログ(66)で提案された経路はパイプ径が小さく、排気ポンプなどの接続されるICF114ポート側へ経由させる方がよいことがわかった。ただし、PMTのHVとsignalケーブルの長さを40cm程度延長しなければならない。ここで、HV用はRG-188A/U, 直径2.6mmで、シグナル用はRG-196A/U, 直径2.0mmが使用されている。

これと平行してpreampのcold part(この写真のようにchamberに設置済のドータとマザーカード)のテストパルス試験を行った。warm partはA250/P250のpre-amp boxである。複数チャンネルのpre-amp出力に約3MHzの発振があった。この振幅はテストパルス入力波高によらない。

この発振問題を調査するために、ドーターカード1枚を取り外し、それ単独による試験を行いたい。また、2SK152 (JFET)を載せたドータカードも試験したい。

Subatech訪問報告、佐伯

ナンテ訪問はなかなか興味深かった。大変効率よくKEKのLiXe-PETの次のステップが理解できたように思う。特に、3γ線測定、すなわち、e+ annihilationからの2γは通常の小動物用PETで測定し、LXeTPCでそれにassociateした第3のγ線を測定しLoI上の発生点を特定するという彼らの戦略は、第一のstaging processとして我々も参考にした方がよいと思った。例えば、我々のPET用プロトタイプをSubatechに運び、3γテストを行い、彼らのものとの性能評価を行うなどの日仏協力は実効性があり有効と思う。冷却・循環システムのLabview制御も感銘を受けた。専用の技術者がついていたり、machine shopが隣に合ったりとかなり充実した人員と設備を持っていることにも感銘を受けた。また、今回来所予定のPhD学生とPost-docも十分にmotivateされ、2週間の滞在であるが貴重な戦力として加わると思う。

その他

次回は3月11日、木曜日、午後4時からです。

測定器開発室関連の今後の予定として、3月22日午後に物理学会シンポジウム(主題:測定器技術の革新でつながるサイエンスの横糸)、そして、4月20日に開発室新展開検討会(公開シンポ)が予定されている。

以上。