2010,2/18のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:2月18日、木曜日、午後3時より
場所:実験棟多目的室
出席者:田中、田内 (KEK)、三原(PSI, webex)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

ナントのSubatech訪問報告、田内

Subatechでのプリゼンファイル: "PET development at KEK", pdf ( 4.4MB, 32 pages)
XEMISプロトタイプR&Dの現状:現場写真等( pdf ( 408KB, 4 pages)

Subatechで、2月1 ~ 2日に"Xenon cryogenics meeting"(agenda-pdf)が開催された。我々のグループからは春山、藤井(PSI滞在中)そして私が参加した。その他の参加者は中国から冷凍機専門家数名、ドイツから1名(M.Schumann)、米国コロンビア大学からE.Aprile,K.Giboni,G.Tajiri、そして、SubatechグループのD.Thers, J.P.Cussonneau, J. Lamblin, J.Donnard, E.Morteau, T.Oger (Ph.D student), S.Duval (Ph.D student), W.T.Chen (postdoc), C.Levy (postdoc) らであった。XENON 1Tの冷凍・液化システムについての技術的な議論が主なものであった。medical application関係で、上のプリゼンファイルのように私がKEKでのR&Dのstatus report, Subatechから3γPET, cryogenicsとGPM R&Dの三つのプリゼンがあった。春山はXENON 1Tでの冷凍液化システムと同じような規模であるMEGの冷凍液化システムを報告した。また、E.AprileはXENON 10, 100 そして1T計画 (2010-2013)を報告した。XENON 1TでのSubatechのcontributionはgas storage and recovery system, shield systemとのことであった。

藤井は2週間Subatechに滞在し共同研究を行う。上の会議の他、彼らのR&Dの現状を伺うことができた。 上記写真(1ページ右下)のように、丁度、16ch readout ( ASICチップは1ページの左上, セラミックエンドプレートは右上 )のTPC試験で液体キセノンが容器内に溜まった直後であった。今回は1ページの左下のように冷凍機(PTR)が容器の真上に設置されている。2ページ右上のmicromeshをgripとして使用している彼らのTPCではPTRからの振動によるノイズが大きいため、左上に示されたPTRを容器より分離し液体キセノンをtransfer tubeで容器内に導く方法を次回の試験で行うとのことであった。左下には16ch anode signalsのフィードスルー(真空内部はカプトンのフラットケーブルで外はレモ同軸ケーブルに接続)、中下にPMTのHVとsignalのフィードスルー、そして、右下はTPC-HVのフィードスルーの写真である。

内部に設置されたα線ソース(ワイヤー型)からのシグナルを見ようとしていたが、ノイズが多くその対策中であった。micromeshとanode-pad間は50umで300V程度印加される。ノイズの頻度はこの電圧により、0ではノイズが無く、300Vに近づくにしたがって増大する。Dominiqueによると、このようなことはこれまでもあり、trainingが必要とのことであった。一晩、micromeshに印加してノイズの頻度を観測するとのことであった。今回は滞在が2日間ということもあり、その結果を現場で確認することはできなかった。

2月6日に受け取った試験状況を知らしたDominiqueからの電子メールをここに示す。ノイズ対策は藤井とTugdualの二人の学生により行われているとのことで、二人からレポートされるとのことである。

2月12日には佐伯がSubatechを訪問し、13日に藤井とともにナントよりパリに向った。上記試験の詳しい状況および我々の試験への提案(ワイヤー型α線利用など)等は帰国後、藤井,佐伯によって報告される。

SubatechからTugdual OGER (Ph.D学生)とWan-Ting CHEN (postdoc)の二人が3/14-27の2週間KEKを訪問し、TPCプロトタイプ試験(16ch読み出し)に参加する予定である。

TPCプロトタイプ試験準備の進捗状況、三原、田中

最新の状況は電子ログにあり、次の作業は『プリアンプコールドパートの配線』である。 ただし、これはルーチンワークでは難しいので三原が帰国後に行う。それと平行してpreampのcold-partのテストを行いたい。そのwarm partは発注済で3月中旬に納入予定のため、A250を用いてそのテストを行う。

これまで、ほぼ工程表のスケジュールで作業が進んでいる。

その他

測定器開発室関連の今後の予定として、3月22日午後に物理学会シンポジウム(主題:測定器技術の革新でつながるサイエンスの横糸)、そして、4月20日に開発室新展開検討会(公開シンポ)が予定されている。

4/20の検討会の予備ミーティングが3/8にKEKで開催されることになった。この参加者は測定器開発室レビュアである。したがって、我々グループのレビュアである宮島氏と海野氏に事前に進捗状況と予定等を議論した方がよいとの提案が田中よりあった。  田内がその調整を行うこととなった。

以上。