以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。
Run I と IIは同じセットアップで行われた。4chの読み出しによる宇宙線データの解析と学会報告、その後、ガンマ線ソース(22Na, 陽電子と1275KeVガンマ線源)をchamberの外側から照射する実験が行われた。16ch読み出しのRUN IIIは測定器開発室のreview結果にも支持されて追加予算を得て進行中である。すでにRUN III用のchamberの製作は進行中である。
ピューリティーモニターはそのガラスデュワーがサマーチャレンジで使用されたが、その試験は2ヶ月ほど遅れ今週から行っている。カプトンフィードスルーは手が付けられていない(田内)。これは来年度科研費申請の中に組み込まれた。また、ASICチップ試作品は液体キセノン中で使用できないことがわかりカレントミラー回路を追加した改良品を設計・製作されることとなった(東)。シミュレーションは以下で示すように、GEAN4を使用し、現プロトタイプTPCの液体キセノン中でのγ線電荷シグナルの再現を目指して進行中である。
液体循環精製R&Dのための液相ポンプ(10リットル程度)の購入検討は同じような改良の期待されるgetterポンプの購入を追加予算で行うこととなった。これにより純化速度の大幅向上が期待される。
出ガスの少ないケーブル(同軸とtwist)の選定が終わり購入する予定である。それらのケーブルの絶縁皮膜はカプトンである。価格は1万円/m程度である。
RUN IIIの今年度試験を行うためには、16ch分のエレクトロニクスの完成を12月末までに終了しなければならない。
追加予算でのVMEクレート、getter pumpの見積はすでにとってある。
RUN III用のPMT2本フォルダーの図面等を今週末に作成し関係者に送りたい。
geant4で途中までのデータを少しチェックした結果を上のファイルで示した。 まだ統計量が足りない(full simulationなのでパッド間にくるイベントが少ない)が、monte carloで不純物による電荷の減少を考慮したfactorをenergy depositのスペクトラムにかけたデータを見たところ(下図)、実際に実験で取得したデータよりもピークが見えないという結果になっているようである。1つの可能性として、実際にはもっとよい純度まで到達していたかもしれない。α線では1cm driftで生き残る電荷が 50%程度という見積もりを入れてある。
次回のmeetingは、11/26 , ヨーロッパからのWebex参加がし易いように午後4時開始とすることとなった。
以上。