以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。
我々のグループとしてはAC電源容量、そして、冷却水、洗浄水(水道)などの設備の備わった現在の実験室に留まることを希望することになった。また、追加予算については来週のmeetingで議論しまとめることとなった。
容量をできるだけ大きくした内部チェンバー、取付け用のインターフェースフランジなどを設計・製作する。すでに設計は終わり、12月初旬には納入される予定である。
JPARC実験用にCAEN製VME-HVモジュール(6ch/台)を3台購入した。ch当たりの値段は廉価であった。他数のPMT用のHV電源として適当と思う。VMEクレートが必要であるが、VMEコントローラーは不要である。このモジュールの出力極性はマニュアルで切り替えることができる。
最近,MEG@PSIでgetter pumpを使用し、純化のための精製循環をしなくてもよくなった。これにより初期真空度が上がったことが最も効果的なことであった。ただし、getterは400Kで運転されるため、これからの熱流入を考慮しなければならない。 使用可能な期間は5-6年である。getter自身は高温の水素で還元できるが、会社へ送って還元を行うことになっている。
プリアンプとshaperは市販のものを使用することも考えられるが、16ch分では高価になってしまう。したがって、論文公表されている液体キセノンチェンバー用のものを参考にオーダーメイドすることにしたい。
波形読み込み用のOscilloscope-board(USBインターフェース), 2ch, 1GHz サンプリング(100MHz帯域)を購入する。
担当者は、来週のmeetingまでに、新チェンバー、TPC本体、アノードパッド用PCボードなどの図面、予算の概算、スケジュール(工程表)をレポートとしてまとめることとなった。できれば事前に配布してほしい。
液体キセノン中の2つのPMTによる2-foldコインシデンス・トリガーで収集したデータの解析結果が示めされた。このとき、外付けのガンマ線ソース(Na-22)で照射したもの(黒色)とそれのないもの(赤色)の二つの実験ランを行った。先ず、それぞれのランのno-cutイベントの分布が示された。次に、陽電子消滅からの一方のガンマ線の検出用のプラスチックシンチレーションカウンターのシグナルの中で閾値以上のものの(cut)分布が示された。このcutによりα線イベントはほとんど除去することができた。Xe-PMTシグナル中に光電ピークは見えなかった。また、電荷シグナル(PAD ch2)の統計はひじょうに少ない。最後に、電荷シグナルに閾値以上のcutをした分布が示された。
これらの分布より、Xe-PMTと電荷シグナルの511KeVのγ線領域は判明したが、光電ピークを見ることは出来なかった。特に電荷シグナルは1つのPADのもので十分な統計を貯めるのに13時間程度のデータ収集が必要となる。
以上。