2009,10/8のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:10月8日、木曜日、午前10時より
場所:先端計測実験棟多目的室
出席者:藤井、東、春山、佐伯、田中、田内

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

22Naソースによるγ線シグナル、藤井

ファイル:測定結果 : pdf

9月30日、午前10時5分-11時5分の間PS地区の停電が有り液が蒸発してしまった。(停電の『原因は、中央特高変電所において、電力記録装置の交換作業中に、制御回路を誤ってショートさせた事により、保護リレーが働き停電した事によるものでした。』) 復旧作業は笠見により行われた。冷凍機は11時25分に再起動した。今回、思ったより液が早く無くなったのは、純化モードで停電したためと思われる。冷凍機(圧縮機)は自己保持回路なので復電しても停止したままだが、純化ポンプはトグルスイッチ なので復電後すぐに再運転し液を吸い上げていたために蒸発が早まったと推測できる。循環速度は10月1日午後3時ころに0.9リットル/分から1.1リットル/分に変更した。

停電前には、22Naソースを宇宙線用のトリガーカウンターの上に設置してデータを収集した。このとき、電子への変換用に6mm厚の鉛板を挿みこんだ。データの中にかなり光量の飽和しているイベントがあったのでそのチェックを予定していた。カウンターが上下に配置しているため、かなりの宇宙線が混じり、それらが飽和シグナルを作っていたと思われる。

その後、宇宙線イベントを下げるために、トリガーカウンターを横付けにした(宇宙線は水平方向のものがトリガーされる)。クロストークを押さえトリガーの閾値を下げるために液体キセノン中のPMT2本のシグナルを10倍増幅した。また、鉛の厚さをシミュレーションからより効率の良い3mmとした。これらにより、トリガー頻度は約300Hzと、前のものより数10倍上げることができた。

この条件でのPMT3本のシグナルを測定した。トリガーカウンターにはコンプトンエッジが見えたが、液体キセノンのシンチレーション光では光電ピークを含めて見えなかった。

C : PADによる電荷シグナルも測定したほうがよい。
C : シミュレーションを行い、測定結果を再現できればよい。

その他

『次期実験と今年度(2010年3月31日まで)のスケジュール立案』のためのmeetingの日時の調整を皆が参加できるように行うことになった(10/22 午前9時30分からに決定)。

NantesグループのD.Thersから交換学生の申し入れがありました。2010年1月 - 3月の間、双方,2週間の滞在期間を提案している。彼によると、"we plan to test the read-out of 16 anode pixels in January 2010"とのことである。我々の16ch read-outとひじょうによいタイミングである。その可能性を、人、予算などを考慮して検討することとなった。次回も議論したい。

以上。