以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。
AMPTEK製ポケットMCAの較正をチェンバーへのテストパルスにより行った。立ち上がりは200nsecより十分遅いパルスを使用した。MCAへの入力は50Ωのターミネーションを使用し、パルス高をオシロスコープで測定した。MCAのダイナミックレンジは13ビット8192chで最大+5Vと設定した。したがって、1chは0.61mVである。較正結果は0.609±0.004mVであり、カタログ値とよく一致している。
PMTシグナルのADCデータの解析を進めている。以下に、5/29のPMT2光量減少と6/11のシンチレーション光量減(20%程度)の前後での結果をリストした。
5月29日10時のデータ(PMT2の光量減少前) ################ PMT Parameters ############### Mean1 = 508.316 , Sigma1 = 26.8776 Sigma1/Meam1=0.0529 Mean2 = 551.268 , Sigma2 = 38.4979 Sigma2/Meam2=0.0698 Gain1 X att. = 8.08E6 Gain2 X att. = 1.53E6 ############################################### 5月29日20時のデータ(PMT2の光量減少、HV変更後 : 700 to 900V) ################ PMT Parameters ############### Mean1 = 514.905 , Sigma1 = 28.5446 Sigma1/Meam1=0.0554 Mean2 = 387.971 , Sigma2 = 47.5559 Sigma2/Meam2=0.119 Gain1 X = 8.99E6 Gain2 X = 3.31E6 ############################################### 6月11日0時のデータ(謎の電荷シグナルのドロップ前) ################ PMT Parameters ############### Mean1 = 515.251 , Sigma1 = 26.1081 Sigma1/Meam1=0.0507 Mean2 = 379.862 , Sigma2 = 52.8836 Sigma2/Meam2=0.139 Gain1 X att. = 7.52E6 Gain2 X att. = 4.18E6 ############################################### 6月11日2時のデータ(謎のドロップ後; 電荷シグナルが見えなくなる) ################ PMT Parameters ############### Mean1 = 419.088 , Sigma1 = 25.7453 Sigma1/Meam1=0.0614 Mean2 = 309.668 , Sigma2 = 42.6401 Sigma2/Meam2=0.138 Gain1 X att. = 8.99E6 Gain2 X att. = 3.34E6 ############################################### 6月12日14時のデータ(謎のドロップからある程度回復後) ################ PMT Parameters ############### Mean1 = 504.608 , Sigma1 = 25.1978 Sigma1/Meam1=0.0499 Mean2 = 376.93 , Sigma2 = 50.1157 Sigma2/Meam2=0.133 Gain1 X att. = 7.15E6 Gain2 X att. = 3.79E6 ###############################################ここで、MeanとSigmaはガウス分布の値で、Gainはそれらの比より計算した。これから結果をグラフ化を行いたい。
上の結果の中で、PMT2光量減少後で明らかにSigma2が80%程度増大しているのがわかる。これはPMT2のダイノード初段の抵抗のショートにより光電子の収集効率が悪くなったことを反映している。
これらの解析を短いノートしてしてほしい。
別枠で要求した『TPC, 放射線イメージングなどの検出器のエンドプレートでのPAD読み出しシステム』について、測定器開発室からの助言等を得て、いろいろの測定器開発グループとの間で、6/23 午前10時より3号館7階会議室で打合せ(世話人・佐伯)を持つことになった。
もう1つの『液体精製循環システム』については液体アルゴングループと共同開発の可能性を、春山が検討することとなった。
サマーチャレンジの事前の打合せを早急に持つべきことが話された。田内が関係者(TAを含む)に連絡を取ることになった。サマーチャレンジ用のキセノン容器とシンチレータは三原が担当し発注済である。測定システムのハードウエアは田中が担当しほとんどのものが用意できることを確認している。ただし、これらで十分か、また、具体的な準備と手順についてTAを交えて打合せを行いたい。
以上。