2009,6/12のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:6月12日、金曜日、午後4時より
場所:先端計測実験棟多目的室
出席者:藤井、東、春山、田内

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

PMTとTPCシグナル、藤井、春山

ファイル: PMTシグナル分布 (PDF)(1ページ,328KB)、
PMTシグナル:突然のドロップと回復 (PDF)(1ページ,20KB)、
温度変化 (doc)

PMTシグナルのADC分布を指数関数とガウス分布でfittingを行った。ひじょうによいフィット結果が得られている。そのピーク値などの時間経過を調べ、さらに詳細にシグナルの変化をモニターしたい。 fit関数は、gaussian + exponentialで、Tpointでそれらが切り替わる。すなわち、 x > peak mean + Tpoint の時にgaussianで、そうでなければexponential fitするというものである。

昨日の朝(6/11木曜日)、TPCのαソースからのシグナルをそのHVを印加しても観測できなかった。前日の夕方には60mV程度のシグナルが観測されていた(実験ノート)。したがって、前日(6/10)午前10時から本日(6/12)正午までPMTシグナルに変化がないのか調べてみた。ここで、上記fittingによるピーク値をプロットしたところ、6/11午前0時から午前 2時の間にPMT2本とも20%の『突然の』ゲインドロップがあった。その後、ゲインは回復している様子もわかる。現在は30mV程度のTPCシグナルが観測できる。

直ちに液中温度が調べられたが、6/11午前0時から2時の間で温度変化は見られなかった。

前回、5月25日午後0時-午後2時には、約5%のゲインドロップであった。このとき、Pt-3, Vac-1 そして、room(K)に、『急激な』圧力変化そして温度変化がそれぞれあった。ただし、変化量は少ない。 また、回復時間は同程度のようである。

ポケットMCAの較正をテストパルスにより行った。結果は次回報告する。同時に。CAMAC PH-ADCの読み出し用のソフトウエア等の準備をしている。16chの内、0-7chは+極入力、8-15chは-極入力で、絶対値で2.5V以下の入力条件となっている。これも次回まで、テストソフトウエアを作成し、読み出し試験を行いたい。

Douglas Bryman(UBC)氏見学

つくば滞在中のDouglas Bryman氏(University of British Columbia)が三原とともに見学に実験室を訪れた。 彼らは8.5リットルの液体キセノンを使用し、API(Advancedphotonix)社製で約1.5cm2のAPD2個と3cmのドリフトのTPCプロトタイプのテストを行っている。十分な純度(数ppbレベル)を得るのに約1ヶ月かかった。シグナル用のケーブルはtwist-pairを用いている。TPCシグナルの読み出しはwireとそれに直交するストリップで行っている。ともに間隔と幅は1mmである。LXeGRITのものを手本としている。Medical agencyからの資金をもとに、少なくとも2つのセクターからなるPETをこれから2年間で作成する予定である。マンパワーはpost-doc2名、学生2名(?)とスタッフ数名である。シミュレーションによりCompton scattering processの再構成等を考慮した性能評価の論文をpublishしている(D論?)。現在、純化はいわゆる液相精製循環で行っているが、液体ポンプ(ピストン方法)をUBCで製作し液体精製循環を予定している。

その他

定例meetingの日時を再度調整したい。 第一候補は、木曜日の午前10時開始として調整を行いたい。

以上。