以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。
ASICチップのテストボードのCAD図面を製作している。サイズをできるだけ小さくしたい。
Pre-amp Box(金子製)のOUTのレモ・レセプター部と電源ケーブルのアースラインのNIMビン側プラグ部のハンダ不良があった。それらのハンダ付けをやり直して、ノイズ発振はなくなった。ケーブルなどをいろいろいじってもノイズ発振が起こらないことを確かめた。
上のファイルに『修理後』のTest pulse(方形波、1KHz, 0.2V)のPre-amp出力とPost-amp出力(x 80, 5usec積分時間, 10usと2usecの1st, 2nd微分時間)を示した。PMTシグナルからのクロストーク用のLPFの有無の場合を含む。
上の1つ目のファイルのように、精製・純化開始後8日目の5月10日に電荷シグナルを観測した。Post-amp出力で60mV程度の宇宙線によるものと思われます。Pre-ampでは1mV程度である。TPC HV=-2KVより0Vにしたところ、これらのシグナルは観測されなかった。
2つ目と3つ目のファイルに、PMTシグナルの波高とADCによる光量変化を示した。光量が飽和し出しているのがわかる。
添付ファイルのように、今年度の研究計画と予算案、国際会議費用案、員等旅費案を説明した。
活発な議論の結果、今年度の第一の目標を『TPC電荷シグナルの多チャンネル読み出しシステム』の確立とすることとなった。
また、『今年度だけの大きな金額のプロポーザル』として以下の二つのシステムの構築を提案することも決まった。
2も同様に、特に、液体アルゴングループとの共同開発となるであろう。今年度のR&Dで純化速度すなわちキセノンの精製・循環速度を大幅に上げることが必要なことがわかった。現在のガスでの循環では、1cm離れたα線ソースからのTPC電荷シグナルを確認するのに1ヶ月以上かかった(5/14現在は2回目の精製・循環中で12日目)。提案の液体循環システムを用いれば二桁ほど精製・循環速度を速めることができる。ppbレベルの純度を少なくとも数日以内に達成するには不可欠なシステムである。
員等旅費の請求についていろいろ議論があったが、上記案を申請することとなった。
以上。