2009,1/23のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿
日時:1月23日、金曜日、午後4時より
場所:先端計測実験棟多目的室
出席者:金子、Karl, 春山、田内
以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。
TPC進捗状況(金子)
前回のmeetingなどで議論したように、以下の変更・改良を行うべく準備を行っている。
- FET(2KT152)とfeedback capacitor/register (1pF/100MΩ)のチェンバー内設置
- Pre-Amp(AMPTEK A250 on P250)をチェンバー外設置
- チェンバー内のすべての同軸ケーブルの外被覆(テフロン)をはがす
- 1cm2のPAD1個のみを読み出す、その他のPADはグランドに落とす(TPC-HVのグランドと共通)
- PMTを除くTPCすべてをアルコールによる超音波洗浄、大形の洗浄機の使用
- TPC-HV電源として、林栄精機製の-6KV電源を使用(最もノイズが小さいもの)
- C : 使用するFET外装はプラスチックが多いが不純物の観点からメタルのものがよい。コロンビア大学ではSiliconix製のU310を使用している(2-3ドル/個程度)
- A : 秋葉原で探してみる。2SK152は低温使用の実績があるので見つからない場合は2SK152を使用する。
- Q : αソースとして、ワイヤー(新規入手、直径100μmのタングステン, 長さ2mm程度のチューブ外皮にソースが塗ってある、このチューブがワイヤーに固定されている)と前回使用の円板(直径5mm程度)の2種類がある。どちらがよいか。
- A : ワイヤーの場合、ソースとワイヤーとの位置関係によりdeposit energyの量が変わる。それにくらべてそのenergy量が一定であり、エネルギー分解能の測定のためには円板上のものがよい。
- A : 円板上のものを使用する。
- Q : ソース固定用の接着剤は何を使用するのか。
- A : 前回はエポキシ接着剤(アラルダイト)を使用した。
- A : コロンビア大学では瞬間接着剤(衝撃で接着、アロンアルファ?)を使用している。
- C : 大形の超音波洗浄機を使用するとき、必要量のアルコールをSUS製の容器(食器用など)にいれ、周りには水を入れればよい。PMTを超音波洗浄してはいけない。
- Q : カソードとアノードの距離はどれくらいがよいか。一般的に、不純物から狭く、PMTノアクセプタンスから広いほうがよい。(前回は3mmであった。)
- A : パルスの立ち上がりから不純物量の評価がある程度できる10mm程度がよい。不純物があれば、立ち上がりがリニアーからずれる。
- A : 10mmとする。
- C : チェンバーを含めた液化装置の真空試験を行うべきである。例えば、真空ポンプを止めた後の真空度をモニターする。真空度が時間とともにリニアーに増加すればリークがあり、じわっと増加すれば内部より不純物が出ていることが分かる。
- A : 了解
実験予定
来週の予定を以下のように立てた。
- 1/26 アルコールによる超音波洗浄、アルコール(少なくとも2ルットル)は春山が用意する
- 1/27 TPCを組立て、チェンバー内に入れる。このとき、γ線をチェンバー外から照射するためにPADの位置をチェンバー外部に目印を付ける。その後、チェンバーを真空引き。
- 1/28 真空増大テスト; リークとアウトガスの評価
- 1/29 ガス中でシグナルのテストを行う、必要テスト項目を事前にまとめる
- 1/30 液化後に、シグナルテスト
Q : 液化速度はどれくらいか。
- A : 160cc/時間である。
- Q : 液が溜まるのは液化開始後、10時間あれば十分か?
- A : 常温よりのプレクーリングがあるので、通常、夕刻に液化開始し翌日に液が溜まっている。
- Q : 100MΩのHV用の抵抗は何を使用しているのか。
- A : 日本ファインケム製の表面ガラスコートの高真空高電圧用抵抗器(RG Type)を使用している。
- Q : 来週、金子のほかにスタップが一人はいるべきである。
- A : 少なくともKarlはいる。
その他
予算執行を速やかに行うこと。Web入力は1月30日まで。必要なものは注文すること。
1月27日、測定器開発室定例会議- 液体キセノン重点レビュー(午後3時より) がある。田内が発表する。また、液体アルゴングループも丸山氏が発表を行う予定である。
以上。