12/4のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:12月4日、木曜日、午後4時より
場所:先端計測実験棟多目的室
出席者:真木、春山、田内、金子(電子メール)、田中(CERN, 電子メール)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

TPC試験(電子メール、金子)

今週の昨日までに分かったことは、 アンプに入ってしまうクロストークのことです。

結果から言うと、アンプをPMTから離してもう少し上に 設置しただけで、問題だった負電荷の偽信号を無くすことができました。

本物のシグナルが予想される領域は2-3mVのノイズを残すのみと なりました、ここに電荷が入ってくれば 今度こそ信号が見れると期待しています。

次回の実験ですが、 装置は陰極+αソース、パッド のみというシンプルな構成にしようと思います。 グリッドについての理解がまだ自信がもてないので省略 また、ドリフト距離が非常に短いので、不純物は多少多くても大丈夫です。

月曜日の朝まで中身の作業をする予定です。 冷却はその午後から開始しようと思っています。

0.511MeVγ線シミュレーション(田中、電子メール)

ファイル:100イベント重ね合わせたときのイメージ(jpeg),アルミ容器の厚みを100μm,1mm,2mm,5mmとしたときのdeposit energy分布(pdf), ここで横軸はエネルギー(MeV)で、分解能は考慮していない。

Geant4を用いて、液体キセノンに511keVのガンマを入れてみました。

条件は容器の素材:アルミ(厚みを100μm,1mm,2mm,5mmと4種) 液体キセノン15cmのキューブ型容器外(空気)より10000イベントのガンマ線を入射(X軸に沿って)で、511keVのピークのイベント数は80%ぐらいです。

deposit energy分布(上記のPDFファイル)で、0.3MeV付近のピークはコンプトンで散乱した後、ガンマがそのまま外に出てしまったものと考えられます。0.0MeVの部分は反応なしで抜けたデータが主だと思われます(logをみるかぎり)。ちなみに容器のアルミを取っ払っても0付近のデータ数はあまり変化はありませんでした。

その他

来週の月曜日に浜松フォトニクスと打合せを行う。

以上。