以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。
冷却後、Pre-AMPはテストパルスで動作をした。出力でのノイズはPADに接続していないためか小さく3mV(p-to-p)であった。大きなPMTシグナル時にそれと同期して、negativeパルスが観測された。Pre-AMPの入力には何も接続されていないため、PMTシグナルからのクロストークと思われる。
2つのPMTからは、ともにα線シグナルを見ることはできなかった。ただし、ノイズ、宇宙線によるシグナルは見えた。
容器外のフィードスルーでのPMT用グランドピン上及びテストパルス入力用ピンをオシロスコープで見てみたところ、確かにカソードシグナルとクロストークが観測された。
10月19-25日、ドレスデンで開催されたIEEE-NSS2008 and MIC, 16th RTSD workshopsでのPET関連のトピックス(LxeTPC-PET, TOF-PET, Scintillating fiber, photonic fiber, quantum dots など)の報告が行われた。詳細は上のPDFファイルを参照。
Q.E.は従来型PMTの少なくとも1.5倍と期待されたが、10数%程度しか測定されなかった。(Q.E.値は液体キセノン中で常温より小さくなり11%程度であった。)また、アノード電流が大きくなるとゲインが下がることが測定された。従来型のものは一定であった。この理由はすでにわかっており対策ができるとのこと(フォトカソード上での低温での抵抗値の増大が原因)。
PET用の高Q.E.のPMTの開発研究は会社でも興味がありそうである。
以上。