8/7のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:8月7日、木曜日、午後4時より
場所:先端計測実験棟多目的室
出席者:田中、三原、佐伯、金子、東、田内、熊田

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

TPC試験報告(金子)

チャージアンプのAMPTEK A250(ゲイン1V/pC、電源±6V、-55℃ to +125℃), P250 (テストボード、入力、TEST入力)をテストした。このアンプ(P250 with A250) は容器の中に設置し、一つのPADシグナルを読み出したい。

8/5に、疑似パルスを入力したがこの出力を確認できなかったが、TEST入力パルスではOKであった。PADの10chを入力に接続(DV-couple)した。TPCの構造は、ground - PCボード - pad - 2mm - grid - 1cm - 電極 - 1cm - cathode で、HVはすべて100MΩの抵抗を直列に接続して供給されている。 真ん中の電極にワイヤーソース(Am-241)をテープで付けた。

8/6 TPCを容器に挿入した。その際、液面モニター用にSUS棒によりつり下げられていた温度計(Pt抵抗)を断線させてしまった。これらは液化には必要ないのでこのまま液化できるとのこと。また、PADシグナルの2つのケーブルも断線した。

TPC挿入方法の変更を行っている。これまで最下面のフランジ上に固定していたが、上部よりつり下げる方法にする。TPCは4本の直径4mmのSUS棒でつり下げられる。これにより、ケーブルのフィードスルーへの接続が容易になりTPCの容器内設置時に断線の確率も減るものと期待できる。また、TPCでの液面確認のために、温度計(Pt抵抗)をPMT上部に取付けることにした。

Q : 液体キセノン中ではテープは使用禁止である。必ず、糊がキセノン中にしみ出す。
A : カプトンテープを使用した。
Q : プレアンプ(142PC)のノイズスタディーの結果はどうか。
A : アンテナによる測定から、バースト状のノイズ源は金子のPCであることがわかった。
C : ソース源のPCをシールドしたらどうか。
A : 入力のSHVコネクターをレモケーブルに接続し、疑似パルス生成用の微分回路を金属ボックスに入れて、ノイズは10mV程度となった。さらに、ボックスに取付けてあるコネクター部分をアルミフォイルで覆ったら2mVとなった。(目標は5mV以下であった)
C : アンプに接続されていないPADはグランドに落とすべきである。
C : テストパルスを直接gridに送り、アンプのテストをすべきである。

シミュレーション報告(東)

2つのシンチレーターシグナルによる直線に不定性を持たせ、それら複数の直線の一つの交点(3次元)をχ2の最少化で計算する。
Q : 不定性とは何か。
A : 測定誤差による直線の不定性である。
C : シンチレーター結晶の前面を1mm幅に細かくわけ、それぞれ対面同士を直線で結びその重なるが最も濃くなるところが発生点に最も近いはずではないか。
Q : 座標の定義は何か。
A : 中心を原点とする極座標を用いる。
C : 座標の原点をある一つの結晶に置き、座標変換を用いれば一般化できるのではないか。
Q : アルゴリズムを示すことになっていたがどうか。
C : 次回に示すこと。

停電までの予定

KEKの全所停電は8/16-18である。 その前に液化しTPCの電荷シグナルを検出することを目標とする。 液化前にすべきことは、 以上。