7/24のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:7月24日、木曜日、午後4時より
場所:先端計測実験棟の多目的室(LiqXe実験室隣)
出席者:佐伯、金子、田内

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

-----7月24日 meeting :午後4時〜

TPC試験報告(金子)

ファイル:報告:ppt , PDF ( 7 ページ, 864KB )

ORTEC製プリアンプ(142PC)のノイズそしてゲイン測定をテストベンチを組んで行っている。function generatorの方形波をRC回路により微分し、20dBのアッテネーターを通したものを入力パルスとした。RC回路とアッテネーターは自作した。方形波の振幅を1Vとすると、RC回路後に4pC程度の電荷量のパルス(FWHMで約100ns)が作成された。

プリアンプの入力端子に備え付けのキャップを付けノイズをオシロスコープで見た。ノイズは2mV(全振幅)であった。次に、レモケーブルを入力端子にSHVコネクターで接続した。このケーブルの一方はNIMのdivider moduleに接続した。このとき、ノイズの大きさは5-10mVであった。また、15us周期のノイズ(30mV)も観測した。

アッテネーターなしのパルス(4pC)を入力すると、出力のパルス高は800mVであった。これから、ゲインは2x1011 V/Cと計算された。そのカタログ値の6.6 x 1012 V/Cと比べると、1/30程度であった。このとき、ノイズは数10-100mVであった。アッテネーター通過後のパルスを入力したが、ノイズにかくれてトリガーすることが出来なかった。

C : 周期的ノイズ源はアンテナをオシロスコープに接続して探すことができる
C : 6ページの出力図を見ると、時間軸のスケールが大きすぎてピークがデルタ関数的となり正しい波高が観測できていないのではないか。時間スケールを小さくして観測してみること。
C : ノイズ源を調べ、少なくとも現在の1/10以下(5mV以下)にしなければならない。
C : RCによる微分波でなくて、矩形波を入れれば入力の電荷量を精度よく評価できる。
A : 使用のfunction generatorでは矩形波(方形波)のパルス幅を任意に変更することができないため、そのまま入力用のテストパルスすることは難しい。
C : オシロスコープで出力を見るとき、テストパルスの外部トリガーを使用すること。
Q : これからの予定は?
A : 先ず、ノイズの軽減を行いたい。
C : マイルストーンの見直し、修正を行うこと。
142PCのspecificationに、 "the output polarity is opposite from the input pulse polarity" とあり、出力のパルスとして入力とは反対の極性である。金子のファイルの図を見ると、同じ極性の出力パルスを見ている。これは、方形波の後の微分波を入力とした時の出力と思われる。したがって、反対極性でオシロスコープをセルフトリガーモードで出力を見なければならない。上のコメントのように、外部トリガーで同期の取れたパルスをオシロスコープでいつも観測しなければならない。

その他、実験室停電

以下に田内のメールからその経緯を抜粋します;
本日の午後7時30分過ぎに隣で実験していた大下さんより突然停電したので液体キセノンの機器類をチェックしてほしいとの電話がありました。そこで、実験室に行ったところ、確かに液化器周りの機器、NIM, CAMACクレートのモジュール等の電源がオフになっていました。この時点で、これらの電源は配電盤から取っているものと思い込んで、その辺りをいろいろ見ていましたが、正常のように見えました。隣の実験機器の電源はすべてオフの状態になっているとのことでした。隣では電源は配電盤ではなくすべて壁のコンセントから取っているとのことです。

少し整理してみると、配電盤の電源はOKで、壁のコンセント電源のみが落ちたもののようです。おそらく、15Aの容量を越えたことが原因のようです。

実験機器類の電源は、壁コンセントからと取るのではなく、ブレーカーの容量と場所のはっきりしている配電盤より取るように変更した方がよいと思います。壁電源は少なくとも隣の実験と共通、繋がっています。

何かおかしなことがあったら、実験ノートを見て下さい。また、何かあったら、実験ノートにできるだけ詳しく書いて下さい。AC電源の取り方等も変更したり工夫したりした時は実験ノートに記入し、定例ミーティングで説明するようにしてください。

エレクトロニクスシステムグループの村上さんよりのメールから;
「実験室の壁コンセットは15Aです。実験室の壁コンセットには”L-10-6”とラベルが貼られています。ラベル名は配電盤を示します。配電盤は中実験室2のエアコン右の配電盤です。 今回キセノングループとMPGDグループの使用中容量超えてブレーカーが落ちたと思われます。 そこで大下さんがブレーカーを入れなおして回復。 ですから自動復帰したわけではありません。
==確認==
各グループは単独の配電盤配置してありますからそこから配線お願い致します。 配線、コンセット等は全て回路部品にてあります。W022;3芯2mmSQケーブル; O009,O012;テーブルタップ ; 以上 宜しくお願い致します。」

以上。