12/25のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ

日時:12月25日、火曜日、午後4時より
場所:3号館4階425号室
出席者:田中、真木、春山、田内、東(KEK) オブザーバー:宮島

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

-----12月25日 meeting :午後4時〜5時30分

1. 新実験室の現状、特に配電盤工事

エレクトロニクスシステムグループと2D pixelグループ(宇野リーダー)との話し合いで、実験室の配電盤の位置と容量を12月21日決定した(春山と田中が参加)。液体キセノングループ用には、100V15Aブレーカー3個、100V30Aブレーカー2個、200V単相30Aブレーカー2個、200V3相50Aブレーカー3個が既存の配電盤の左隣に取付けられる予定である。最終仕様は村上氏がまとめ、工事は来年早々に行われる。
Q : 実験機器のグランドはどうするのか。
A : TPCのグランドは容器から浮かせている。したがって、液化装置等の実験室のグランドとは切れている。排気ポンプ等からのノイズ対策が必要かもしれない。
C : KEK内のグランドは非常に悪いのでグランド環境が心配である。
A : PS実験室等では鉄板を床に置く等グランドを強化していた。立派な鉄板を置くなどの必要性が出てくるかもしれない。
Q : 実験室の出入りなどの管理はどうなっているのか。
A : 今、新井氏に確かめた所、主要な出口にカードリーダーを設置して管理することになっている。このカードリーダーは最優先としてつける予定である。
C : 実験室への入り口(通常口)としては外気が直接入り込まないようにしなければならない。
C : 直接外に出れる大きな扉は通常使用しない方がよい。
C : 窒素を使う際には開けた方が良い。
C : 通常口としては、隣の部屋からのものと、実験室置くの『会議室』からの2カ所がある。実験室は2グループで使用するため、通路の確保が必要である。

2. 今後の作業計画、田中

発注したもののほとんどは納入済である。残りは、Labviewソフトウエア、抵抗、カソード用電極板などである。TPCプロトプロトタイプを明日組み上げたい。また、1月早々に、テスト容器に設置してみたい。2月下旬までに信号を見ることを目標としたい。TPC用部品はアルカリをつかった油をつけない加工処理済である。

カソード用電極板は東が準備することになった。また、グリッド電場強度などの評価も行う。グリッド板とアノードとの距離、印加電圧等の決定に必要である。

Labviewへのinterface用ボードとしてADC, DAC, リレーなどのある汎用のものを購入した。液化装置のモニター(温度、圧力など)として使用予定である。

東は購入したPC(Vostro 200, hostname :zenon IP: 130.87.154.22 )にLINUX(CentOS v4.6)をinstallした(Windows XP + Cent OS 4.6 のデュアルブート)。さらに、rootをinstallし、16個のデータ(パッドシグナル)のGauss fit を行い、ntupleデータを含むrootファイルを生成させることに成功した。

購入したもう一台のPCは主に液化システム用で、Labviewをinstallする予定である。

Q : Labviewでの液化システムの制御はしないのか。
A : マンパワー不足から、最初はモニターのみを行う。液化システムにはスタンドアローンのコントロールボックスがある。低温グループの鈴木氏はLabview制御の経験がある。
Q : TPCフィールドケージ用の高圧抵抗としてガラスコーティング抵抗を発注している。納期に約1ヶ月かかる(1月中旬納入予定)。ガラス抵抗の会社を教えてほしい。
A : 日本ファインケム(旧ヒドラジン)がある。
Q : テスト用の放射線源はどのように設置するのか。
A : ガンマ線源を容器の外から照射する。
Q : TPC有感領域でのシグナルを確認することは大変である。いくつかのパッドを足し合わせてシグナルを検出することも検討した方がよい。
A : 16個すべてのパッドからのシグナルはそれぞれフィードスルーから取り出しているので、足し合わせてみることは可能である。
Q : 液体キセノンの不純物でシグナルが見えないこともある。
A : 液化システムには純化装置も組み込まれて、キセノンはガスで循環されている。これと同等のシステムはXENON10でひじょうによく動作している。必要なら、キセノンをガズとして回収して、ゲッターで純化することもできる。容器内は事前にベーキングを行う。
C : TPC用高圧ケーブルはシリコンの絶縁物で覆われている。ハンダとフラックスからの不純物を心配している。MEGで使用された高温ハンダと呼ばれるものを使用(Pb85%以上)予定である。また、フラックスは水溶性を使用する。
Q : Nantes大学のTPCのテスト状況は?
A : グループリーダの個人的都合により最近連絡が取れていない。状況を聞いてみたい。

4.その他

ご報告:海野義信さんが液体キセノングループのKEK所内レビュワーになられました。

次回は1月9日(水曜日)、午前10時より、新実験室隣の会議室(エレクトロニクスシステムグループ)で行う予定。 その後に、TPCをテスト容器に設置予定。