9/6のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ

日時:9月6日、木曜日、午後4時より
場所:3号館7階725号室
内容:PMTキャリブレーション,電場計算,PAD設計など、その他
参加者:KEK 田中、真木、田内 ; 佐賀大 東、青座 他

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

-----9月6日 meeting :午後4時〜5時

1. 田中:PMTキャリブレーション など準備状況

DA (data Acquisition)用のPCの購入を考えたが、手持ちのものを先ず使用することにした。OSとしてLINUX v4.0を用いる。 

データはCAMAC Crate Controller (CC7700)と USB-interfaceで、USBでreadoutできる(中平氏談)。ただし、USB-readoutの速度は100Hz程度である。USB interfaceは6-7万円程度であるが、当面借りて試験運用する。

LED用のパルサーは光量調整用に微分波形(CR回路)を使用して行うことを考えている。

シグナル用に使用可能と思われるケーブルのサンプルを手に入れた。このケーブルは熱電対など温度センサー用のものである。これは同軸ケーブルではないが、絶縁体はテフロンである。また、ケーブル導体同士を接続するための溶接機もあった。それを試してみたところ、使用可能である。

Q : DAでイーサーネット経由でのreadoutはどうか。
A : 将来的に試してみたい。できれば、無線LANでreadoutできればよいと思う。それらのことをエレクトロニクスシステムグループの安氏と話した。
Q : 先週のmeetingで決めたPAD製作のための設計条件案(先週の宿題)はできたか。
A (東): 明日までに用意する。( )

2. 青座:電場計算に要する時間

MAXWELL-3Dの計算結果を得るためには以下の5段階あり、それぞれに要する時間をリストした。
  1. ジオメトリー作成 : 約30分
  2. 物質の決定 : 約2分
  3. 境界条件の決定 : 約2分
  4. 空間メッシュの作成 : 約2時間
  5. 解析 : 約30分
Q : 上の表の中で、CPU時間はどれか。
A : 空間メッシュの作成と解析の約2時間30分である。
Q : 空間メッシュの作成には、各メッシュ点での電場計算も含まれるか。
A : 含まれない。
Q : メッシュのサイズはどのように最適化されているか。
A : 一つのメッシュは一辺の長さが0.1mmの四面体である。この値は現有のPCの最大メモリに対応している。(この長さを変えてのstudyはされていない。)
Q : 境界領域はどうしているのか。 TPC本体に比べて十分大きな箱(1.5 - 2倍の大きさ)を考える必要がある。
Q : 一番知りたいのは、電極板近くに置かれるPMTの影響である。PMTの断面は約30 x 30mm2で、フィールドケージより1cmと2cm離して置いた場合の電場を計算してほしい。
Q : 電場分布の色表示を細かくすること。少なくとも計算結果得られた電場のゆがみがわかるようにすること。
Q : 対角で切った断面上の 電場分布も出してほしい。これで、電極支持棒の絶縁物の影響がわかるはずである。
Q : 来週までに、PMTの影響を最優先に計算してほしい。この場合、電場分布等は対角面でなくてもよい。
A : 了解した。
Q : 計算された電場データはテキストで取り出せるか?数値データ(座標、電場ベクトル)の出力は可能か?
A : やったことがない。
Q : 調査してほしい。
A : 了解した。

その他

春山より事前に本meeting欠席と以下のニュースのメールがあった。
『Nantesからチェンバーを液体キセノンに入れて実験を行い、光も電離信号も見えたと いう一報が入りました。アクティブエリアは12cmで2kV/cmのはずです。予めゲッター を通したのでポンプ循環は行わなかったようです。詳しいことがわかればまたお知ら せします。』

3. 来週のmeeting

田内は9/13-25まで、SLAC出張と学会出張でKEK不在である。真木は9/25-から夏期休暇をとる。

東は9/15にKEKに来所する。また、9/17の週に横浜国大の宮本、佐藤がKEKへ来所し、TPC構造・素材試験を行う予定である。

したがって、来週も予定通りmeeting を田中が取り仕切り行うことになった。