TXePET

田内のpresentation : TXePET (pdf) そして、低温技術(pdf)

議論

Q : 通常のPETと何がちがうのか?
A : DOIの1mm程度の位置分解能の精密測定
- DOI の測定精度は、4mm程度の精度で十分で1mmは必要ないのでないか。
錦戸さん:TOF-PETを売りに、Liq.Xe PETを開発してきた。
Q : 1つのγ線が多数のPMTシグナルを作るので、その重なりはどうか。
Q : digital processing readoutの速度は十分速いのか? FPGAなど検出器以外のものにそのしわ寄せがよっているのではないか。すぐに画像がでないのではないか。
Q : 液体キセノン中のPMTの交換はどうするのか。交換時間はどれくらいか。
Q : 液体キセノンシステムの取り扱いはどうか。 超伝導磁石使用のMRIは他に競合するものがないので、比較対象としてふさわしくない。

村山さんからのコメント:

JPET-D4 DOIは4分割、検出器の段階でデジタル情報にして、後処理を助けている。現時点では30分程度のデータ収集後、画像が得られるのに3日間の計算時間がかかっている。これは画像処理のアルゴリズムによっていると考えられる。

PETは医療機器であり、開発当初よりメーカーが受け入れ可能な性能、画像処理を含めたシステム開発を目標としなければならない。特に、測定後すぐに画像を出すことができないものは注目されない。 また、医療現場での取り扱いを考慮すべきで、医師、技師などの現場の意見を聞かなければならない。

液体キセノンは均一な一つの媒体として扱うことができ、小さな結晶の検出器に比べて安価にできる可能性があること、multiple interactionを測定し感度を上げられることが期待出来ることなどの特徴があるので、これらを追求したらどうか。(データの中でscattering fractionが40-50%あり、これらの内どれくらいをシグナルとして検出出来るかが鍵となる)

従来、高エネルギー研究者は医療機器関係ということで開発費(予算獲得)を得易いと考えていろいろ行って来ている面があるが、真に医療機器の開発・製品化を目指すべきである。欧米のPETは大学などの研究機関で開発されたものが製品化されたものがほとんどである。