2001/05/24   ROOT-3.01.03-CVS010522 on MacOS X Release

ROOT Team の Fons Rademakers 氏より、以前報告しておいた enum type を含むクラスのstreamer 生成の問題と、custom streamer を呼んでくれなくなってしまった件に関して修正したとの連絡があったので試してみた。custom streamer に関しては、TClonesArray を含む TTree の場合、ディフォールトでは streamer を呼ばないように仕様変更されたようである。呼んでもらうには TTree で Branch を指定する際に、splitlevel = -1 にする必要がある。確かに、これらの問題はなおっているが、困った事に今まで動いていた test/hworld とか tutorials/benchmarks.C とかが EXC_BAD_ACCESS を起こすようになってしまった。これは、TGX11TTF つまり TrueType を使う場合にのみ起こる。 原因を追求した結果、TGX11TTF の初期化で、TGX11 のコピーコンストラクターが呼ばれるが、この際、fColors という連想配列に格納される XColor_t オブジェクトへのポインターの指す実体が、その直後に TGX11 のデストラクターが呼ばれる際に消えてしまうのが問題である事が判明した。Fons にはこのことを連絡しておいた。 現状において、MacOS X で 3.01.03 系列を使うには、このパッチが必要である。いずれ、もう少しましな修正がなされるであろう。 このパッチをあててコンパイルしたバイナリーは root_v3.01.03-cvs010522-macosx.tar.gz である。

今までにコンパイルしたMacOS X Release 用の rpm については、 spec ファイル、パッチ、ソース RPM、バイナリー RPM それぞれについて SPECSSOURCESSRPMSRPMS に対応するものが置いてある。RPMS 以下の ppc はマシン依存な RPM 、noarch はマシン非依存な RPM の置き場所である。バイナリーのみの RPM および Tar Ball のみのパッケージの場合には、ソースおよびパッチは src に、また、Tar Ball は tgz にそれぞれ置いてある。新しいものは ~fujiik/macosx/10.0.X/ 以下にある点に注意(~fujiik/macosx 直下のものは Public Beta 用の古いもの)。  いつものように使う場合は自己責任で。


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