2000/09/04    VRML 2.0 Browser (VRwave-2.0), etc.

測定器シミュレーションプログラム Geant4VRML 2.0 形式で吐き出したイベントを見るために VRwave を入れる。

[1] 準備(JDK-1.1.8-v3, Openmotif-2.1.30-3_MLI_jdk)

VRwave を動かすには最低限 Java の実行環境(JRE)が必要。VRwave をビルドするには JDK の全てが必要。JDK は最近更新されたようなので
ftp://ftp.lab.kdd.co.jp/Linux/java-linux/JDK-1.1.8/ppc/v3/より
jdk118_v3.tar.bz2
また、これは openmotif にダイナミックリンクされているので、同じサイトより
Openmotif-2.1.30-3_MLI_jdk.tar.gz
を入手する。Openmotif は差し替えを容易にするためバイナリーのみの RPM にしておく。
openmotif-2.1.30-3_MLI_jdk.ppc.rpm
openmotif-devel-2.1.30-3_MLI_jdk.ppc.rpm
JDK を使うだけなら devel は不要だが、vrwave をコンパイルするため devel も入れておく。devel は lesstif とコンフリクトするので注意。
JDK のインストールは基本的に tarball の展開のみ。
# tar -Ixvf <somewhere>/jdk118_v3.tar.bz2 -C /opt
# ln -s jdk118_v3 /opt/jdk
# tar -zxvf <somewhere>/mwjit_991122.tar.gz
# cp mwjit_991122/* /opt/jdk/lib/ppc/native_threads
# cp mwjit_991122/* /opt/jdk/lib/ppc/green_threads
# cd /opt/jdk
# chown -R bin:bin .
# chmod -R a+r .
JIT はこれまで使っていたものを入れておく。また、VRwave をコンパイルするため入れてなければ Mesa も入れておく。
Mesa-3.2-3a.ppc.rpm
Mesa-devel-3.2-3a.ppc.rpm
これらはディレクトリー構成、ライブラリーの名前とも OpenGL と同になっているので古い Mesa を使っている場合には置き換えにちょっと面倒かも。

[2] VRwave-2.0

VRwave のソースは ftp://ftp.iicm.edu/pub/VRwave/vrwave20/vrwave20-src.tgz より手に入る。コンパイルには、多少のソースファイルの変更が必要である。そこで LinuxPPC 用の私家版パッチを用意した。ビルドの手順については、私家版の SPEC ファイルを参照。また、私家版の起動スクリプトも用意した。
疲れたのは、ソースコードの改行コード。\r\n だと継続行の \ が来てもその後ろに \r があるので継続行と見なされず大量のコンパイルエラーを出す。まことに汚いやり方だが、SPEC の中で行末の \r を消している。

これらを使ったバイナリーパッケージは、

vrwave-20-1a.ppc.rpm
また、対応するソースパッケージは
vrwave-20-1a.src.rpm
である。使い方は、
$ export PATH=$PATH:/opt/vrwave/bin
$ vrwave
などとした後、/opt/vrwave/test/samplefiles にあるサンプル wrl ファイルなどをファイルオープンダイアログから選んでテストする。コマンドラインに
$ vrwave /opt/vrwave/test/samplefiles/teapot.wrl
のように直接ファイルを指定することもできる。画面の更新に問題があるようだが、一応 Geant4 のイベントが見られるので実用上は差し支えない。
 
 

[3] Libvrml97-0.8.2-1a and Gtklookat-0.8.2-1a

同様の VRML ブラウザーとして、gtklookat とそのための基本 VRML ライブラリー libvrml97 もついでに導入。
使った私家版パッチは
libvrml97-0.8.2-va.patch
libvrml97-0.8.2-noerrorcheck.patch
gtklookat-0.8.2-config.patch
で、SPEC は
libvrml97-0.8.2-1a.spec
gtklookat-0.8.2-1a.spec
である。できた SRPMS と RPMS は以下。
libvrml97-0.8.2-1a.src.rpm
libvrml97-0.8.2-1a.ppc.rpm
libvrml97-devel-0.8.2-1a.ppc.rpm
gtklookat-0.8.2-1a.src.rpm
gtklookat-0.8.2-1a.ppc.rpm

 

使う場合はいつものように自己責任
 
 
 
 
 


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