2000/07/13    Ssh-2.2.0-1b and Physics Simulation Package

ssh の configure 時に --with-libwrap がセットされていなかったので、セットし、TCP_wrappers でのパケットフィルターを有効にする。その上で /etc/hosts.allow で ssh による接続、X のポートフォーワーディングなどを許可するホストの設定をする。

[1] Ssh-2.2.0-1b

Ssh-2.2.0 には、例によって ppc の va_list の特殊性に起因するこの私家版パッチと、07/10 の日記の無限ループの問題を回避するこの私家版パッチ、さらに、configure で include path が標準でない場合に tcpd.h が探せない問題に対処するこのパッチをあてた。 使った SPEC はこれ、できたRPMS は
ssh-2.2.0-1b.ppc.rpm
ssh-default-2.2.0-1b.ppc.rpm
SRPM は
ssh-2.2.0-1b.nosrc.rpm
である。

上記の ssh はフリーではない。個人で非商用目的に使う場合には無償で使えるようだが、 使用にあたっては、パッケージに含まれるライセンス条項を確認のこと。 これらのパッケージは私の環境では動作確認したが、使う場合はいつものように自己責任
 

[2] Jsf-1-15 および物理解析パッケージ(Physsim-2000a-3)の更新

Jsf-1-14 で C++ 版の Bases/Spring が採用された際に、JSFBases::Usersin() メンバー関数がなくなり、被積分関数の初期化はコンストラクターで行うという仕様に変更された。しかし、ROOT はファイルに保存されたオブジェクトを読み込む場合、ディフォールトコンストラクターを呼んで入れ物を作った後で Streamer で中身をファイルから読み込むので、初期化はディフォールトのパラメーターを使って行われてしまい、読み込んだ JSFBases オブジェクトの状態が反映されない。やはり、Userin に相当するメソッドが必要ということである。というわけで、jsf-1-15 では Userin() が復活した。これにともない、Physsim のイベントジェネレータのコンストラクターにも変更を加えた。現時点での最新版は
jsf-1-15.tar.gz
lclib-2000-1.tar.gz
physsim-2000a-3.tar.gz
である。この physsim は jsf-1-15 以降でないと正常動作しないので注意。


Back to Keisuke Fujii's MkLinux/LinuxPPC Life