1999/11/12    gcc-2.95.2-1cm and Tracker Resolution Study Package

gcc を更新。また Resolution Study Package を resol-0.60 に更新。これは運動量分解能のプロットを作ってくれる。

[1] gcc-2.95.2-1cm

Franz Sirl のところより gcc-2.95.2-1c.src.rpm を入手。いつものように以前報告した libg2c の問題をさけるため -fPIC をつけるパッチ を使い、RPM を作りなおす。使った SPEC はこれ。出来た RPM は
cpp-2.95.2-1cm.ppc.rpm
gcc-2.95.2-1cm.ppc.rpm
gcc-c++-2.95.2-1cm.ppc.rpm
gcc-objc-2.95.2-1cm.ppc.rpm
gcc-g77-2.95.2-1cm.ppc.rpm
libstdc++-2.10.0-1cm.ppc.rpm
また SRPM は
gcc-2.95.2-1cm.src.rpm
である。導入には事前に
binutils-2.9.5.0.14-0a.ppc.rpm
を入れておくこと。 gcc-2.95.x に共通の使用上の注意はここを参照。いくつか、-O2 では正常なコードが出来ない C++ プログラム(ROOT 関連)があったので期待して入れたが改善されていない。が、悪くなった部分は今の所ない。
 

[2] Tracker Resolution Study Package (Resol-0.60)

JLC の Tracking System の運動量分解能を解析的に計算するためのパッケージを更新。高運動量近似で、誤差行列を測定器の位置分解能と物質中のクーロン多重散乱を考慮して計算する。もちろん業界の人間以外には何の役にも立たないプログラムである。

ソースファイルは

resol-0.60.tar.gz
で、
$ tar -zxvf resol-0.60.tar.gz
$ cd resol-0.60
$ xmkmf -a; make
で ROOT(v.2.23 以降)が入れてあればビルドできるはず。HP-UX 10.20、RedHat 6.0、LinuxPPC-1999 で動作を確認。
使い方は
$ cd prod
$ ./resol [p(GeV)|50] [cos(theta)|0.]
で、与えられた運動量と方位角(デフォールトでは 50GeV と 90度)に対し、sigma_(1/Pt) が衝突点拘束条件ありなしの場合について出力される。プロットを作るには3つ以上の引数を渡す。
$ cd prod
$ ./resol 1. 5. 10. 20. 50. 100. 250. 2>/dev/null
この場合、引数は運動量のリストで、対応する運動量分解能を方位角の関数としてプロットする。

測定器の構成を変更したい場合は CTDResol.cxx を直接変更する。このファイルには十分コメントがしてあるので変更の仕方は分かるはず。同梱の README にも少し説明がある。
 


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