1999/07/14    Autofs

Kernel が 2.2.x になってからというものの、amd がまともに動かない。職場の同僚に訊いたところ、autofs を使うのだと。これはもう数カ月前の話だが、autofs は使いにくい。開発者の方にはまことに申し訳ないが、/net が amd と同じようには使えないことと、mount tree が使えないことには不満が残る。不満は残るが、以下のように設定して使っている。

まず、

# /etc/rc.d/init.d/autofs start

とした際に最初に参照される /etc/auto.master であるが、

# auto.master
# Format of this file:
# mountpoint     map                 options
# For details of the format look at autofs(8).
/misc           /etc/auto.misc      --timeout 60
/mnt/disk       /etc/auto.disk
/net            /etc/auto.net

などとしている。ここで、/misc はデフォールトのまま、/mnt/disk 以下は、マップファイル(/etc/auto.disk)

# auto.disk
# This is an automounter map and it has the following format
# key [ -mount-options-separated-by-comma ] location
# Details may be found in the autofs(5) manpage
*               -fstype=ext2                :/dev/&

で、例えば /dev/sdb4 が /mnt/disk/sdb4 という感じで見えるようになる。Key としてワイルドカード (*) を指定すると、それが & として参照できるということである。従って、/mnt/disk/xxx には :/dev/xxx がマウントされる。もちろん、ワイルドカードを使わず、

sda4                    -fstype=ext2                            :/dev/sda4

と書いてももちろん良いが、こう書く場合にはマウントツリーが使いたくなる。つまり、さらに /mnt/disk/sda4/usr に :/dev/sda6 をマウントしたりしたくなるわけであるが、これができないということである。改善が望まれる。

次に、問題の /net であるが、マップファイル(/etc/auto.net)には

# auto.net
# This is an automounter map and it has the following format
# key [ -mount-options-separated-by-comma ] location
# Details may be found in the autofs(5) manpage
*              -fstype=autofs,-Dhost=&      file:/etc/auto.netsub

とし、もう一段、マップファイル(/etc/auto.netsub)をかませる。マップオプションに -Dhost=& を加え、ワイルドカードの内容を host という環境変数に収納して、このもう一段したのマップファイルにエクスポートする。そこで、/net/foobar/..... とした際には host には foobar がセットされるわけである。

# auto.netsub
# This is an automounter map and it has the following format
# key [ -mount-options-separated-by-comma ] location
# Details may be found in the autofs(5) manpage
*               -rw,soft,intr               ${host}:/mnt/&

これで、例えば /net/foobar/sda4 とすると foobar:/mnt/sda4 が見えることになる。foobar 側で、/ 以下を全てエクスポートしている場合には、

*               -rw,soft,intr               ${host}:/&

としておけばよい。マウントオプションには、いつ落ちるかも知れない、リモートホストのディスクを NFS マウントする場合におきまりのオプション、soft と intr をつけておく。リモートホストがエクスポートしているディレクトリーがまちまちな場合に備えて、もう一段マップファイルをかませる実験もしてみたが、うまく行かなかった。暇ができたら(できそうもないが)、autofs のソースを眺めてみることにする。

使いにくいが、とにかく amd と違い、サポートされている機能は今の所正常に動作している。
 


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