解析、結果: 1、section-1ソフトウェア: 本実験では、Lorentz chamber(rotation chamber)とbaby chamberの2種類のチェンバーを使用した。それぞれのチェンバー用ソフトウェアについて説明する。 1) Software for Lorentz chamber: Online :1本のセンスワイヤーの情報と、1つのphotodiodeの情報のみを読み込むだけであるが、FADCの時間情報8000bin全てを読み込んでいると膨大なデータとなってしまう、そこでthresholdを持たせその条件を満たしたデータを記録するようにした、パルスのデータが正確に求まるように、thresholdを超えた時間の前後100binのデータを記録する。この時、得られた情報から、イベントごとのピークパルスハイト、積分値、時間間隔などをわかるようにした。 Offline:このデータをLinux PCに転送する。これらのデータをそれぞれ読み込み、 第4章の「空間電荷効果」の項で述べたように、パルス1、パルス2の電荷量(積分値)を比較させ、得られた結果から考察する。このOnline-offlineのソフトウェアを私自身で開発し、使用した。 2) Software for Baby chamber: Online:DAQ(Data AQuisition)システムは、当研究室の鈴木氏とJLC-CDCグループ渡部氏の開発によるものであり、ここでの説明は省略する。本実験では10本のセンスワイヤーからの情報を(1)で説明した方法で取り出し、圧縮データとして記録する。 Offline:JSF(JLC Software Flameworker)はJLC-CDCグループ藤井氏、当研究室の黒岩氏、保科氏により開発されたものであり、私自身はソフトを使うに当たっての知識(C++言語)とソフトの調節、追加を行った。(1)同様に、電荷量(積分値)の比較を行い空間電荷効果と近接飛跡分離について解析した。 2、section-2 結果: