24-Oct-1998
   CAL ミーティング資料(神戸大からの項目も統合済)
                                 藤井芳昭
[0] JFY98 予算、旅費残高
    予算残高 105万円
    旅費残高 6.8万円

[I] ビームテスト@FNALの感触/予定

1) 時期
1999年7,8月はFNAL summer shutdownの予定。FNALの運転スケジュールは11月に決定される予定。
1999年9月が第1候補(山内氏推奨)。遅いほうへずれこむ可能性は有る(金氏談)。

2) 実験期間(ビームタイムのこと。出張期間ではない。)
1weekから10日位か?実験項目(下記)にもよる。
現時点でビームテストを要求しているのはBTeVだけ(山内氏談)だが、テストビームが出るとなれば
CDF/LHC等もproposalを出す可能性がある(金氏談)。競合具合によっては厳しいかも。

3) 設備
a) 建屋内ビニルハウスで実験。空調有り。温度コントロールは効きそうもない。建屋雨水漏れ有り。
b) 20tクレーン有り。但しビニルハウス屋根の撤去が必要。オペレータはFNAL職員。
c) Moving Stage 有り。図面チェック中。
d) モジュール類は回路プールがある。(具体的モジュール在庫表は未入手)
e) ビームライン特性、使い勝手(別紙CDF-note参照)
o ビームパラメタ設定は自力決定か?(磁場、ターゲット等)
o 運動量精度、ビームトラッキングの要不要、粒子成分構成
f) チェレンコフカウンターは無い。有ったが解体された。

4) 実験項目
a) Calibrationの仕方
o SPACALは直接全セグメントに打ち込めるので問題無し。
o ZEUSは縦に3分割されていてHADには直接打ち込めないので、以下の様にしている。
i) pionに対するエネルギー分解能がベストになるように互いの相対ゲインを決める。
ii) muonを貫通させてi)の結果と照合する。

b) 実験する構成の決定
o 全8:2, 全12:2
o 全4:2?
o EM=4:2 + HAD=8:2 ?(HCALで4:2部をつくる)
o EM=4:1 + HAD=8:2 ?(HCALの前にEM/PS/SHmaxを置く)
o 2mm厚鉛は持って行かない?

c) 測定する特性
o エネルギー分解能(特に定数項)、リニアリティ、e/pi比
ビームエネルギー=5-227GeV位
o ジェットエネルギー分解能(ターゲットを置いてシミュレート)
o タワー構造のレスポンスアノマリ(境界、ファイバー上)
o クロストーク
o 位置分解能、e/pi識別(PreShw, ShowerMax)
o その他?

5) 作業 / 検討項目
a) HCAL厚み増強(EM付加、Backup付加、鉛/Scinti追加)
b) モニタ系の増強(光量、温度、ゲイン、HV、...)
c) PMT-Box 配置変更?
d) 鉛板コーティング?(ペイント、テープ、シート貼り?)
e) 架台改造(Moving Stageへの据え置き、全長延長?)
f) EM新規製作?
g) PreShower, ShowerMax 新規製作
h) Cerenkov 要不要の検討(ビーム質=別紙CDF-note;要検討)
100GeVでe/pi=>1/1000気圧=>10m以上必要=>とても作れない。
i) 入射位置測定用Tracker は必要か?チェンバーを持っていくか?カウンターアレイを作るか?
j) PMTのダイナミックレンジは十分か?
k) ADC(ビット数、感度、規格);AMP, Divider&dualADCは必要か?
l) DAQ-Computer;CAMAC-ADCで良いならNote-PCを持ち込むのが簡単。
m) DAQ-Program
n) ビームテストセットアップでのシミュレーション
o EMCALサイズ十分か?
o 厚みと漏れ、分解能劣化、等

*) 日米実験提案書の作成(詳しくは別項)

#) 全ての器材を持ち帰らなければならないか?(持ち帰らないと課税される。)

6) 作業スケジュール
a) 日米実験提案書;1999年1月提出、5月末日米合同委員会で決定。本格的予算執行は6月から。

b) 検討スケジュール
製作スケジュールが間に合うように
c) 製作スケジュール
6月までに完了。
d) 発送
o 通関等事務手続き 年明け即開始
o 船便 (1ヵ月 at best) 6月上旬KEK発送、7月下旬FNAL着
o 航空便 (最小限にとどめる) 7月発送?
o 手荷物
e) 現地入り
o 先発隊7月下旬?(DAQ、 各種アレンジ、現場現物合わせ等;Cerenkov復旧とか?)
o 本隊 8月中旬?(セットアップ開始)
f) 受領
7月下旬?に先発隊が受領。
g) セットアップ開始

7) 出張人員、期間及び出張旅費
実験期間2週間、準備期間に2週間、撤退に2週間として計5週間。これに若干の余裕を加えて40日の
出張期間を想定すると、
o 航空運賃 = 10万円(8月下旬以降);15万円(8月上中旬)
o 宿泊費等 = 3000円 / 日 x 40日 = 12万円
==> 27万円/人 x 10人 = 270万円+先発隊割増し分
これでは高すぎるもよう。H10に通った広瀬氏の計画では、約150万円採択されたらしい。
同じくH10に通った笹尾氏の計画の申請金額は185万円で7割採択らしい。(別紙)

8) 実験費用(旅費は除く)

a) 船便片道輸送費(単位万円);BESSの例=3.1ton, 18m3 コンテナ1台
o 事務手続き費用    28
o 梱包費用        3
o 積み降ろし保管費用  35
o 陸路(KEK to 港)  10
o 船便         50
o 陸路(港 to FNAL)  ??(Chicago-LynnLakeで27万円)
o その他、利益
合計 片道      150万円+??

b) 航空輸送費;BESSの例=4.0ton, 18m3 コンテナ1台
往復合計1,020万円(内航空運賃本体=620万円)
==> がらモノの航空輸送は不可能。若干の精密小物のみ。

c) 物件費 推定費用
o 輸送コンテナ
o 架台改造
Moving Stageへの据置き 60万円(現底板=60万円)
全長延長
o HCAL厚み増強
現有EM改造/整備   10万円位?(HCAL/SHmaxと密着出来るようにPMT方向を変える)
鉛/Scinti追加     鉛板(4mm) =5万円/枚 ; 現有量240枚相当(=5.6 lambda)
  シンチを追加製作するオプションは無いであろう。
o 鉛板コーティング     24万円=1,000円x240枚;やるなら自力。外注は難しい。
o PMT-Box 配置変更 80万円(現有ストレートライトガイドの半数は短すぎる)
  もしタワーとPMTの配置の対応を全くこわしてしまえば安くなる。
o PreShower
o ShowerMax
o Tracker / カウンターアレイ
o モニタ系の増強
光量
温度
PMTゲイン
HV

9) 日米実験提案書の作成(別紙資料参照)

a) 代表者、目的、計画

b) 共同実験者名簿
o 実質的にも実験を分担しうるUS側の共同研究者が必要。まず有坂氏。
o FNAL所属の人を含むことが望ましい。
o 修士課程の学生は共同実験者にはなれない。博士課程の学生はなれる。

c) 予算執行計画
o USで執行する予算があるか?
o 修士課程の学生の旅費は日米では出せない。

[II] 論文作業

1) HPD論文の状況

1) T405/T411鈴木論文の状況

2) 今後の展開案
a) Fine longitudinal-sampling Calorimeter
o Longitudinal Shower Profile
o e/pi/mu Identification by profile-likelihood
o Weighting & Resolution Improvement
b) Acryl and e/pi ratio
o T405 Upstream/downstream
o T411 Double-scintillator
o T411-part2 Confirmation
c) 4:2-EM+8:2-HCAL & GSO+HCAL(?)
定数項が問題なので、FNALテストと合わせた方が良いか?
d) Tile-Fiber tower responses (T411-part2)
o Boundary Anomaly
o On-fiber Anomaly
o Tower Cross-talk

[III] シミュレーション

1) SPEC criteria 評価
o エネルギー分解能
o guranurality
o 半径、ソレノイドとの関係等
o 位置分解能
o 2-Cluster識別、2粒子分離識別
o e/pi 識別
o gamma/pi0 識別

2) Performance評価
o エネルギー分解能(1粒子、ジェット、再構成質量)
o e/pi 識別
o gamma/pi0 識別
o Missing Energy/Momentum/Mass 感度、分解能
o 半径と性能(より小さなTracker Option?)
o 加工/組立精度と性能

3) full-JIM upgrade
o 測定器ジオメトリの改訂
o バックグラウンドの組み込み
o シャワーターミネータの組み込み
o ツールの整備
o Generator の組み込み

[IV] 中長期スケジュール及びその他

1) バルセロナ LCWS('99年5月GW)に向けて

2) タイル量産R&D
o CAST できるタイル構造、アセンブリ法

3) PreShower & ShowerMax(光検出器含む)R&D
o シンチストリップ型ShowerMax + HCCD

4) コスト、手間評価

5) 構造体設計

6) 他のオプションの可能性

7) US, Asia, Europe とのCollaborationのありかた
o Keystone の印象

8) 学会でのトークのTransparencyのコピーを各大学等に送って下さい。