Minutes of the CAL Meeting
日時:2003年11月4日(火)09:15-12:200
場所:via KEK-MCU TV (#31150)
項目:
- DESYビームテスト
- 全体報告(竹下氏):資料はここ
・1ヶ月強滞在し、2週間ほどデータをとった。
・最大のトラブル源はREPIC Lemo-HV電源が壊れたことであった。
・その他DCやminiCALのレスポンスにも不審な点がある。
・とはいえ、概して良好に完了した。
- 解析報告-I(伊藤氏):資料はここ
・REPIC電源故障により、APD毎に最適の電圧をかけることは出来なくなった。
・借用した電源は出力が変動したチャンネルがあった。但し端のストリップなので罪は軽い。
・L#1が発信した。この影響が他のチャンネルにも及んだ。
・ペデスタルは全ラン共通値を使う。
・ゲインは不安定電源ストリップや、サチリによりHVを下げたものについては対処が必要。
・実験中の温度を測っているので、補正をしてみる。ただ温度係数が大きすぎるのが不審。
→ 温度は正確か?本当に4°しか変動してなかったのか?
→ 絶対値はともかく、変化量は正確である。
ただし補正量〜10%、測定の安定性〜10%なので、補正を行なうことは本質的ではない。
- 解析報告-IIa(田村氏):資料はここ
・3GeV e+を用いてcalibrationした。Gauss-fitのピークを用いた。
・4つのランで求めたが、ほぼ一定なのでそれらの平均値を用いる。
- 解析報告-IIb(中村氏):資料はここ
・KSMXの位置分解能と、下流の測定器も合わせたエネルギー分解能を求めた。
・1GeVの位置分解能が悪い。他はまずまず。
・入射位置補正はしていない。トラッキング誤差も未算出。
・T517で議論になったスキマ効果は確認された。
・エネルギー分解能がベストになるような相対ウェイトを用いてエネルギーを加え、分解能を求めた。
・リニアリティに若干問題がある。一瞬SSMXを疑ったが、SSMXを抜いても改善しない。
→ 一般に分解能がベストになるようにウェイトを決めると、リニアリティは悪くなる。
→ MiniCALからの漏れはどの位か?
- 解析報告-III(小野氏):
資料はここ
・DCのx-t relationの曲がりは原因究明中。
・HVはOKであった。GASの流量が十分であったかは不明。少なくともリターンはあった。
・途中DC3に発振があった。
・まだ解析途中で、分解能もまだ出していない。
- 解析報告-補足(永野氏):資料はここ
・2次の x-t 関係式を作っている。
- 解析環境・データ管理・コード管理(藤井が神前氏の代理で簡単に説明)
・新jlccalsvはシステムインストール完了、ネットワークへの接続申請中。
・今週中にデータ移行を行なう。
- 今後の論文化の分担・責任体制・スケジュール
・論文化の主体は伊藤氏:M論を1月中に仕上げる。論文化はビームテスト後、すなわち4月から。
KSMX/SSMX/MiniCALの解析は出来るが、DCまでは手が回らない。
小野氏もビームテスト準備・遂行で忙しく、DC解析は難しい。
→ かなり永野さんに頼らざるを得ない。
・中村氏もビームテスト後は論文化作業を行なう。
・筑波はDESYの論文化の主体にはならない。
- その他
特になし
- 2004年3月のビームテスト@KEK
- 目的・実験内容・スケジュール(藤井):資料は
ここ と
ここ
提出時と状況は変っていないので、議論省略。気づいた点があったらメールで。
- 準備作業進行状況報告
- DAQ(松本氏):資料はここと
ここ
・問題は上位16bitとクリア・レート・モニタ
・上位16bit問題について、単体テストを行なった。
○PC(+driver/board)は、Onlineから借りたVMEクレート+BIT3が読めたのでOK。
○SIS4100はE391aのシステムに入れて動いたのでOK。
×我々のBit3とOnlineから借りたBit3は挙動が違う事がある。
引き続きテスト中。(ミーティング後に「一応」解決。[jlccal:1327]参照)
・クリア問題はこれから。(ミーティング後に「一応」解決。上記資料参照)
・オンラインモニタもこれから。
・32bitデータをどう記録するか?
→ 32bitをそのまま記録する。decodeはNtupleへの変換時に面倒を見る。
- NEM(小野氏):
資料はここ
・4層で1SLとする。既存の2SL分も新モジュールに組み入れて4L/1SLに組む。
・読み出しは64ch-MAPMTでは無く、H6568-10を使う。あと2本追加発注が必要。
・KEKから新潟にファイバーを箱ごと送って貰う。NEMモジュールもいずれ送って貰う。
・新規製作部は全てメガタイル。メガタイルのベンチテストをしている。まだ結果が不審。
・スキマは白ペイントを流し込んでいる。
・NEMとTEMは串刺し測定が出来るようにデザインする。3月BTには間に合う。
・
- TEM(松永氏/金氏)
・ハードウェアは前回と同じ。統計を出来れば10倍上げて、スキャンの精度を上げたい。
・サチュレーション問題は DAQ 32bit 読出しにより解決されるはず。
- SSMX(竹下氏)
・特に報告事項は無し。これから準備を始める。
- KSMX-EBCCD(田村氏):資料はここ
・室温でEBCCDにLED光を入射し、テストしている。
・読み出しは250kHzで、4秒で1フレーム読出す。
・HVは-8kV。
・直径1mmのファイバーを読出した時、像の直径は5mmであった(ファイバー窓で無いため)。
- KSMX-HPD(中村氏)
・電源系はOK。
・読出しボードを自作するか購入するか、12月上旬には決める。
・自作の場合はADCはCAMAC-FADCとなり問題ない。すでに持っている。
・購入の場合はVME-ADCとなりSIS4100で読めるか心配。新規購入。
- Trigger, PreSH, DC, etc(藤井)
・前回と同じなので議論省略。
- その他
特になし
- 解析報告
- T517解析Update(山内氏):資料はここ
・PMTのサチリについては最終段の空間電荷効果で再現できる。
・上記式で補正をかけてみた。結果は前回までの補正とほぼ同じであった。
・RUN#200番台は補正で改善するが、400番台はむしろ悪化する。Gain Jumpのせいかと思う。
・200番台と400番台ではゲインが1.2倍違う。これをNEMのLEDデータでチェックした。
・NEM-LEDレスポンスはRun#321-322で1.3倍に変化している。
・この時ステージを大きく動かしているが、実時間はわずか8分で、HV変更の記録も無い。
→ REPIC HV電源の不具合か?HV出力のモニタが必要か?
- シャワー揺らぎUpdate(松本氏):
資料はここ
・SimulationでCALの応答はそれなりに再現できている。
・e/pi識別についてはLikelihoodとEi/Etotの比較をしている
・DAQの仕事との折り合いが難しい。永野氏・山内氏に手伝って貰っている。
- 論文化の分担・責任体制・スケジュール
・永野氏・山内氏はT517-TEMの論文を書く。時期未定。
・小野氏はT517-NEM独立読出しの揺らぎ解析で論文を書く。作業は4月以降。
・アリスタ氏はT517-NEM一様性で既に論文ドラフトを書きつつある。
・伊藤さんはT517とDESYを合わせてSSMX論文を書くが、作業は4月以降。
・KSMXについては現在考慮中。
・T405/411の揺らぎ松本解析は4月から論文化作業に入る。
・同上中島解析は、まず2月に安比で報告したい。
- その他
特になし
- シミュレーション報告は12月に回しました。
- 3月のビームテストに関わらない各種デバイススタディ報告も12月に回しました。
- 日米・DigiCALに関する事も12月のミーティングに回しました。
- その他
- 予算執行状況(藤井)・執行計画(各大学から):事前に回ったメール参照。
- 次回のミーティングは12月Mumbai前に神戸大で顔合わせで行なう。
・会場は確保できる。宿舎は学外、三宮界隈になる。
・日程はメールで調整する。
・当初は川越科研費での出張手続きを予定していたが、残高がきついと言うことで
金さんの科研費にお願いすることになった。十数人程度は可能とのこと。
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