Minutes of the CAL Meeting
日時:7月29日(火)10:30-12:00
場所:via TV(MCU会議番号 31150)
項目:
1) Short Report of JINR Discussion (藤井)
2) 2004-March Beam Test at KEK (藤井)
3) Short Report of ALCWS at Cornell(竹下氏)
4) DESY-BeamTest 準備状況
a) 信州 (伊藤氏)
b) 神戸 (中村氏)
c) KEK (藤井)
d) その他
5) 秋の学会講演:誰が何を
6) 合同測定器検討会について
1. Short Report of JINR Discussion (藤井)
(昨日メールした報告を参照)
JINRには4000人のスタッフと2000人の常駐ビジターがいる。
工場や支援スタッフも多数抱えており、彼らの仕事となるプロジェクトを必要としている。
これまでも多数の実験の測定器製作を「請け負って」きており、
現在はLHCで忙しいが、これもあと2年ほどで終わる。
その後のプロジェクトが絶対的に必要であり、
リニアコライダーへ参加することは極めて重要であると思われる。
予算的な問題から、現時点では彼らは大きな事を約束出来る状況にない。
今回のMoUを受けて、彼らはISTCと呼ばれる予算を申請する。
それが認められれば、彼らはマッシブに仕事をすることが出来る。
それまでは手持ちの限られた予算の範囲内で仕事をする。
具体的には、角型タイルのメガタイルを20枚製作する。
1月中旬にKEKに送付し、3月のビームテストでテストすることを想定する。
メガタイルは新潟版の様に全機械加工ではなく、
個別のタイルを機械加工で製作した後それらを相互に接着する方式を提案してきている。
新潟方式との比較は有効だと思われるので、そのデザインで製作して貰うことにしたい。
エンジニアリングデザインを藤井がつくり、至急JINRに送る。
現有の2SL版新潟モジュールのタイルをロシア製メガタイルに置き換えることを考える。
このため藤井が作る図面は、現有の2SL版新潟モジュールと互換になるようにつくる。
現在新潟で製作中の新モジュールは、全て新潟版メガタイルで組上げる。
もし1月中旬までにロシア製メガタイルが届かなければ3月でのテストは断念し、
現有の2SL版新潟モジュールは現状のままでビームテストに用いる。
Q:3月のビームテストにはロシア側も参加するのか?
A:現時点ではそのような話にはなっていない。
E391に参加するためロシア人が1人KEKにその頃滞在しているはずだが、
当然忙しいはずであり、ビームテストに参加出来るかどうかは疑わしい。
2.2004-March Beam Test at KEK(藤井)
(申請書並びに
計画書参照)
2004年3月にビームテストをしたい、という申請を来る8月のPS-PAC宛に提出したが、
既に審査提案がいっぱいと言うことで12月のPS-PACに回された。
実務的には問題ないと思う。
Q:3月だと修論との関係で松本氏のDAQ作業が厳しいと思われるが?
A:8月から作業を開始し、修論が忙しくなる前に完成させる予定。
3.Short Report of ALCWS at Cornell(竹下氏)
- 彼らは淡々とスタディをしている。
近未来ではなく、10年程度の未来を想定しているようである。
- 2004年のTechnical Choiceの結果を見てから、という感じ。
このTech Choiceについては、皆COLDになるものと思っている様である。
SLAC側がWARMにすべく巻き返している、という印象はない。
- 「TESALはこけた」と皆が思っている。次は米国の番だ、という認識。
- CALについて言えば、皆がシャワーの3D再構成を目指し、DIGIRTALに向かっている。
10年後を想定するということであれば、そうなるであろう。
またUSのメカニズムとしても、そのようにせざるを得まい。
- Heuerは妙に静かであった。Coldになれば自ずとヨーロッパの出番と思っているか?
4.DESY-BeamTest 準備状況
a) 信州(伊藤氏)
- 神戸の図面とすり合わせて、最終図面を作った。
(正面図
並びに上・側面図参照)
- 発注は全て終わっている。
- 現在ストリップ+APDを製作中。
- 完成予定は8月10日。
個々のストリップのテストは全数行なうが、組上げてのテストは出来ないであろう。
- HV-Lemoが無くて若干遅れたが、一両日中には届く予定。
- HV印加のためのケーブル・コネクタが無い。高々500Vなので、通常のLemoで代用して自作する。
b) 神戸(中村氏)
- 部品は全数発注済み。今月中に納品される。
- 今週中には組上げを完了し、動作確認をする予定。
- 信州の最終デザインと神戸モジュールとの整合性は確認していない。至急確認する。
- トリガカウンターは 5cm x 6cm x 1cm厚。RIでの動作確認済。
1cm厚は厚すぎないかという懸念が出た。
T517も1cm厚だったので、適切な解析を行なえば問題ないと思う。
- Phillips ADCは2台のみ持っていく。
レジスタ制御をしなければ、普通のCAMACコマンドのみで動作する。
DESY常備の駆動架台についての質問がでた。
竹下氏が詳細を把握しており、後ほどメールを回すこととした。
c) KEK(藤井)
- COCOM関係の準備状況は別紙の通り。
オシロは持っていかない。またADCも Phillips x 2 と 2249W x 2 のみ。
- ケーブル・コネクタ関係を別紙の様に整理した。
測定器のコネクタタイプについて、幾つか誤りが指摘された。上記リストは訂正済み。
- 物品リストを種類毎に別紙の様に整理した。
WEB上の大学毎のリストと合わせて、確認して欲しい。
REPIC HVは2台持っていく。Phillips ADCもリストに加える。
NIMモジュールは極力持っていかない方針だが、本当に現地で調達出来るかは確認が必要。
- 想定作業スケジュールは別紙の通り。
ミーティングも含め、これでOK。
5. 学会発表予定者並びに内容
- 松本氏(筑波大):ハドロンシャワーの奥行き方向の揺らぎ解析。中田解析の続き。
- 山本氏(筑波大):CAL分割の最適化。石澤解析をストリップアレイで行なう。
- 永野氏(筑波大):T517解析の続報。400番台の結果を示す。
- 山内氏(筑波大):T517でのPMTレスポンスなど。
- 中島氏(新潟大):シャワー揺らぎと分解能向上。
筑波大の4名は8月のミーティングで詳しく中間報告する。
新潟大の中島さんにも8月のミーティングで報告して貰うよう、強くプッシュする。
小野氏は3月の学会で発表する。
ゲインジャンプについては、先日の山内氏の解析以降進展がない。重要検討課題。
6. 次回のミーティング
8月18日午後からKEKで会合ミーティングを行なう。
旅費は支給するが、3月のビームテストの分まで食いつぶすと大変なので、
申請前に藤井に連絡して欲しい。
7. 8月19日の合同測定器検討会について議論した。
- 各サブグループには、これまでのスタディのまとめと達成点・未達成点を明らかにし、
あわせて今後数年間のスタディスケジュールを示すことが求められている。
- 以前にスタッフにはメールを回したが、アジアが2007年と言い、
北米が2009年と言っている予算獲得年を念頭においたスケジュールをたてるのがそもそもの狙いであった。
- 北米は数年ではなく、10年のスパンの計画を立てている。
我々も数年プランだけでなく、10年のスパンの計画ももつ必要があるのではないか?
- 大学をもっと巻き込むことを考えた場合、
もっとR&D要素の強いテーマも取り上げる必要があるのではないか?
- 予算上の問題はあるが、日本でもデジタルの様な、あるいはもっと他の野心的なデザインの
スタディを始めることは歓迎すべきと思う。
- シンチレータを機軸とした、絶対動くデザインをもっている事は不可欠である。
ヨーロッパも、DESYがシンチをやっている上で、デジタルをやっている。
北米は予算獲得システム上新規な旗を掲げないとお金がとれない。
あとはメールで議論する事とした。
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