2003年3月5日 JLC-CALミーティングメモ 文責:藤井芳昭 2003年3月3日@筑波大学(全体ミーティング) 2003年3月4日@KEK(スタッフミーティング) [1]時間的順序が逆転するが、スタッフミーティングの内容から先にまとめる。 1. 追加予算申請関連 ・200万円程度の追加枠に対する申請候補として、新潟EM用シンチ、MA-PMT、HPD、信州SHmax用APDが 考えられるが、検討の結果新潟EM用シンチ(~120万円)と信州SHmax用APD(~64万円)を申請する 事とした。 ・新潟が希望したHPDについては、神戸がもっているシングルチャンネルHPD若しくは7ch-HPDを使ってみる。 ・今回新潟EMに用いたBC412は加工時にマイクロクラックが入ることから、今回の申請はBC408若しくは BC404で行なうこととした。(発光波長のY-11との相性を考慮して、BC408を申請した。) ・MA-PMTについては、手持ちの64ch-PMTを使うべく全力を注ぐ。 2. KEKでのビームテスト ・2003年6月のビームタイムについては、PS運転が8GeVであることと時間的に準備が厳しいことから、 行なわない方針とした。 ・とはいえ今後の展開に応じて小規模・数日の測定を三人委員会に申請する可能性までは排除しない。 ・2004年2月〜6月のビームタイムのいずれかの時期に行なう。どこにするかは今後の進展を見て判断する。 どこになってもマンパワー的には極めて厳しいが、覚悟の上とする。 3. DESYでのビームテスト ・2003年中のKEKでのビームテストが無くなったことを受けて、2003年7,8,9月あたりにDESYでKorbel氏が 行なうビームテストに、我々が我々の測定器を持って参加する事を検討する。 ・持っていく測定器としては、SHmaxあるいはCALの1スーパーレイヤーのみ等が候補として考えられる。 ビームテストの解析結果や今後のベンチテストを見て判断する。 ・参加人員は4人程度であろうか。 ・測定器を持っていかないことになった場合でも、2人程度の参加は想定する。 4. 昨日の解析結果報告について、学会前に行なうべき解析項目を検討した。 a) 筑波EM ・各人が使っている calibration constant, event selection の相互比較と統一。 ・run#, event# 毎のチェックとbad run, bad eventのあぶり出し。 ・Saturation補正の前後のプロット比較と補正の妥当性の検証、並びに4GeVデータが解析に耐えるのか否か。 ・run#240付近のゲインジャンプ前のデータだけで完結した議論ができるか? 以上について解析を完結させる。藤井が対応する。 b) ドリフトチェンバーのトラッキングについては、学会前はいじらない。 c) 神戸SHmax ・筑波EMとの位置分解能相互チェック。 ・G3/G4シミュレーションはしない。 d) 信州SHmax ・DC位置に対する0.5倍係数のチェック。 ・ノイズレベルをphoto-electron数で書く。 ・非対称から位置がでないか? e) 新潟EM ・タイル間ギャッププロットを裾まで書いて重ねる+和のプロットを作る。 ・1タイル内ユニフォーミティレゴプロットの縁部の落ち込みの原因を確認する。 5. Yuanning Gao氏との懇談 ・まず始めにJLC-CALのスタディ項目・現状を説明した。 ・精華大学でのアクティビティには、LHCbのためのエレクトロニクス、RHICのためのMRPC、および 工作・製作部隊がある。 ・Gao氏のグループには、毎年2〜3人の大学院生が来る。 ・その他北京大学にはCMSのためのRPC製作など、また山東大学にもアクティビティがある。 ・まずはJLC-CALの状況についての文書を用意して欲しい。(ACFA-report以後の進展も多い) また中国の各大学を回って、セミナーなどをして説明をして欲しい。(3年ほど前に1回やっている) ・始めはシミュレーションから始めて、1〜2年かけてハードウェアの仕事を立ち上げる準備をする。 シミュレーションにはMoUは不要であるが、ハードを立ち上げるにはMoUが欲しい。 ・中国の予算措置は、走り始めていないプロジェクトに対しては極めて厳しい。 2003年度に数人で中国を訪問して、大学回りをすることとした。 [全体ミーティングのメモは明日]