第22回リニアコライダー計画推進委員会議事要録

 

 

日  時  平成15年8月11日(月)13:30〜16:15

 

場  所  4号館 セミナーホール

 

出席  戸塚、小林、神谷、高崎、黒川、岡田、田内、宮本、榎本、佐藤、横谷、中村、駒宮、野崎、山本、生出、福田、陳、峠、浦川、松本、早野、肥後、上野 各委員

     (欠席者 小間、近藤、新竹、西川、清水、吉岡 各委員)

      オブザーバー 9名

 

配付資料  1.第21回リニアコライダー計画推進委員会議事要録(案)

      2.FALC(Funding Agencies for Linear Colliders)[席上配付]

      3.Status of the 8-Pack Project at SLAC[席上配付]

      4.LC加速器関係報告[席上配付]

      5.物理・測定器専門委員会報告[席上配付]

      6.Agenda ILCSC[席上配付]

      7.DISCUSSION DRAFT for ILCSC[席上配付]

      8.PROCEDURE FOR RECOMMENDING A TECHNOLOGY FOR THE LINEAR COLLIDER[席上配付]

 

議  事

 

T.報告

1.PPARCについて

  戸塚機構長が以下のように報告した。

Funding Agency for LCに対する日本側の意見をまとめ提出した。特にこの集まりは、LC建設に向けての正式な協議機関ではなく暫定的なforumであることを主張した。

 

2.SLACにおける8-packテスト状況

  陳委員が以下のように報告した。

 状況は好転しつつある。SLED-IIについては製作の最終段階にある。問題は、SLAC製のテーパーを用いたところ、パルスがフラットでなく、圧縮率が3(設計値は3.3)と大きいことである。最新の予定では10月3日から大電力試験をする予定であるが、遅くとも10月中にはテストを始められると考えられる。

  SLAC製PPMクライストロンについては、XP3-3はoutput cavity付近で放電したが、パラメータを変えてコンディショニングを行い、75MW、1.6us、120Hz運転において55%の効率を得た。60Hzにおける連続運転においては数分に1回ブレークダウンである。交換作業もすでに進行中である。TRCのR2を満たすことができると考えている。XP3-4は10月には入る予定である。

  KEKのPPM-2については導波管を交換することにより放電箇所が移動した。左右両方の導波管を交換し、8月25日からテストにかかる予定である。

 

3.加速器報告

  各委員が以下のように報告した。

@GLCTA(早野) 

   AR東から移したモジュレータなどの設置は終了した。8月末までに電気、冷却水などを整備し、9月からテストを開始する予定である。

AGLCの経済効果について(榎本)

   全部国産をしたと考えると、5000億円の投入に対し1兆円生産誘発額があると試算した。

BLC計画のおける加速器関連開発経費の見積り(神谷)

   建設可能となるために必要な経費を164億円と見積った。ただし、人件費は含んでいない。これは、これだけやれば、自信を持って建設にかかるという予算である。

 

4.物理報告

  宮本委員が以下のように報告した。

@LC Physics Study Groupを作って作業中。7月はHiggsおよびHiggs+New Physicsについてミーティングを行った。10月初めに中間報告会を行う予定である。

A7月22日にDubnaとMoUを結んだ。

BLinear Collider測定器検討会を8月19日に行う。

CACFA LC Physics and Detector Workshopを12月15-17日にかけてイン  ドのTIFRで開催する。

 

C 山本:World-Wide R&D Study Groupのメンバーが一人を除いてすべて新しくなった。

C 機構長:名簿を議事録につけてほしい。

 

II.協議

1.委員の追加について

  民間の自主的な研究会であるLC研究会の代表である尾崎氏をお招きして議論に参加してもらいたく、委員として加えたい旨の提案が機構長より出され了承された。

 

2.ILCSCの対応について

  機構長よりAgendaが示され、6と7については米国がdraftを資料として提出している。ACFAの応答が遅いと思うので、敏速な対応を行いたい。ACFAについても同様なdraftを作ってみたのでACFAとして明日中に作ってほしい。

  Pre-GLCCについては、technologyの決定の直後から活動が始まると考えられる。Pre-GLCCについてどのようなmission、term、periodになるか議論することになろう。

 

  議論の結果、ACFAからは、Wiseperson Committeeについては、各リージョンから4名を選び、この4名がすべて委員となることを提案すること、また、機構長が、Pre-GLCCについて検討するタスクフォースをつくることを提案することを了解した。

 

V.その他

次回の開催は、10月6日の週とし、日程は後日調整の上決めることとした。