第5回リニアコライダー計画推進委員会議事要録(案)
日 時 平成16年12月20日(月) 10:00〜12:00
場 所 国際交流センター 交流ラウンジ1
出席者 神谷、高崎、宮本、榎本、佐藤、横谷、近藤、竹内、生出、浦川、松本、肥後、金 尾崎、大森、吉岡、福田、峠、早野、上野、森、山下、中西 各委員、木村監事
(欠席者:戸塚機構長、小林、岡田、駒宮、山本、山内、小間、黒川、野崎、新竹、西川、清水、陳、相原、田内、各委員)
オブザーバー 5名
配付資料 1.第4回リニアコライダー計画推進委員会議事要録(案)
2.アジアにおける今後のILC計画の進め方について
3.物理・測定器関係報告(席上配付)
1. 機構長報告
なし
2. アジアにおける今後のILC計画の進め方について
l 高崎委員長:第1回ILCWS成功への協力に感謝する。そのご、来年度以降の計画について検討し、LCレビュー委員会(委員長 佐藤康太郎、KEK)を開催した。
l 横谷委員:来年度計画の概要についてレビュー委員会への報告を元に説明。ILCの公式スケジュールでは、Snowmass(2005年8月)に基本パラメーターを決め、2005年中にCDRを2007年中にTDRを書くことになっている。そのために、アジアでは@加速勾配35MV/mの確立、A高加速勾配の追及、BATFを活用した研究、を重点項目として進めたい。そのために、来年度は@旧陽子ライナック棟を活用した、Superconductive Test Facility(STF)の建設とAATF2の建設に取り掛かりたい。ATFではILCに不可欠な、ビーム力学・診断・取り出しなどの研究を重点的に行う。ATF2では衝突点でのビーム安定化の研究をTDR以降も継続して進めていきたい。(詳細はトラペンを参照のこと)
l 高崎委員長:日米や機構予算の配分などは、レビュー委員会の報告に基づいて決めていく。2月11〜12日にはILCSCが開催されるので、国際協力の提案も持っていく。
l 佐藤委員:レビュー委員会の報告
Ø レビュー委員は、安藤愛乃輔(兵庫県立大)、井上信(立命館大)、生出勝信(KEK、欠席)、熊谷教孝(Spring8)、木原元央(KEK)、佐藤康太郎(KEK)、新竹積(RIKEN)、羽島良一(JAERI)、古屋貴章(KEK)、峰原英介(JAERI)、山崎良成(JAERI)、山本明(KEK,欠席)である(敬称略)。
Ø 当日の議論に基づきドラフトを作成し、現在文章のまとめ作業中である。レビューはおおよそ、以下の内容でまとめられる予定である。
Ø レビューは、前文と個々の計画の評価からなる。
Ø 前文では、「従来のJLC/GLCの進め方の反省点を踏まえ、責任・指導体制を見直す必要がある。」「レビューはもっと早くから取り掛かるべきである。今回の日程は厳しい。」「半年に1度程度レビューを行うべきである。」「研究開発は具体的目標を設定して、進めるべきである。」などが書かれる予定。
Ø 個々の計画のレビューに関しては、STF、STF2、ATF、ATF2の意義を確認し、計画を推進する内容のレビューになる予定である。
l その後の質疑応答は以下のとうり
Ø 高崎委員長:レビュー委員会には真剣な討議をしていただき感謝している。今後もレビュー委員会を継続していきたい。レビューに基づき、日米と機構内予算の申請をする。また、アジアのセンターとしての役割を果たすため、中国高能研、韓国ポーハン研究所、及びインドの研究所とILC加速器開発のためのMOUを結びたい。
Ø 榎本:STF1は工業化への着手であり、LC研究会の企業などと共同して研究を進める。
Ø 峠:加速勾配について、欧米では30~39MeV/mで良いという意見が多いのはどのように評価するか?
Ø 横谷:パラメータセットの議論は準備段階である。他のパラメータと比べて連続的なパラメータであり、後であげることも可能。TESLA型ではマージンが少ないと考える。
Ø 神谷:Euro XFELは事実上GOであり、ILCと人と金が重複しているので、ヨーロッパは今後ILCにどれだけCommitできるか不明である。
Ø 山下:アジアの新人の勧誘、養成も重要であるので、外国人用Post Doc ポストを考えているか?
Ø 神谷:科研費の枠内で考えている。
3. 次回
ICFAが2月10-11日に、その前にILCSCがあるので、それにあわせて、次回のLC推進委員会は2月に入ってから開催する。