第19回リニアコライダー計画推進委員会議事要録(案)

 

日  時  平成15年3月26日(水)10:00〜12:45

 

場  所  4号館 セミナーホール

 

出席  山田、神谷、菅原、岩田、岡田、田内、榎本、高田、横谷、駒宮、山本、峠、浦川、松本、早野、戸塚、清水、生出、吉岡 各委員

     (欠席者 木村、近藤、黒川、松井、中村、野崎、新竹、松下、陳、肥後 各委員)

      オブザーバー 15名

 

配付資料  1.第18回リニアコライダー計画推進委員会議事要録(案)

      2.LC加速器関係報告

      3.SLAC訪問リポートと今後のJLC推進方針に関する提言

      4.JLC Project Document(通称 Roadmap)の印刷について

      5.An Accelerator Sub-committee for the ILCSC(席上配付)

6.JLC(仮称)の放射線対策(案)(席上配付)

      7.LCの名前変更とりまとめ案(席上配付)

 

 

議  事

 

I.報告

1.インドへの代表団派遣準備について

 前回の委員会で決定した、インドへのACFA代表団派遣について、駒宮委員から以下のような説明があった。ACFA委員長であるインドCAT所長Bhawalkar氏の提案により、4月17日、18日の両日、ACFA LC SymposiumをインドのCATで開くことになった。インド側の参加者は、DAE(Department of Atomic Energy)長官、インド政府科学顧問を始めとする50名程度の予定である。ACFAの代表団として、日本から、駒宮、岡田、黒川、横谷の4名およびリニアコライダー研究会から尾崎氏が、また、韓国からWon Namkung氏、台湾からWeishu Hou氏が参加する。プログラムについては現在インドと相談中である。同様な代表団を、夏前までに、中国と韓国にも派遣したいと考えている。台湾では10月にACFAが開かれるので、その機会を利用する予定である。

 

機構長:いつ頃になるかわからないが、このようなことをやっていることを文科省にも知らせておく必要があるだろう。

駒宮:米国もLCに関し、3月末にインドに代表団を送るということである。ただし、我々はACFAを通して正式に進めているのに対し、米国の場合は非公式なものであると考えられる。

 

2.加速器報告

(1)峠委員から、3月11日、12日に外国から7名、KEKから10名が参加し、KEKにてナノBPMワークショップが開かれ、ナノメータレベルの軌道制御に関する実験的な研究をATFの引き出しビームを使って行えないかなどにについて議論されたことが報告された。

(2)前回の委員会時になされた戸塚次期機構長の要請に基づき、神谷委員が、加速器施設内のR&D体制について報告した。LCに関しては、ATFは職員10名、そのほかに学生が多数いる。X-band RF源関係では職員3名、客員3名、加速管は職員4名である。C-bandは職員1名、学生2名である。SLACには職員が常時1名程度滞在している。来年度から、アセンブリーホールでのX-bandの試験施設の活動が始まる。当面はクライストロン2本を置き、パワー合成のテストを行う。4月半ばにはエリアがかたづけられ、夏までには、ソレノイド型クライストロンに火を入れたい。SLACでのいわゆるR1/R2関連の開発試験についてはこの1〜2年ぐらいで決着をつけたい。LC予算は2003年度は増額している。日米協力にかかる予算は今のところ未確定である。

 

戸塚:これで十分か。

神谷:予算についてはこれ以上はなかなか望めないと考える。マンパワーはたりない。

戸塚:所外の研究者が参加する可能性は。

神谷:大歓迎。

山下:やりますよ。

駒宮:すでにそのための動きを始めている。

戸塚:全国的にみてはどうか。

生出:加速器に骨を埋めるような人でなければ役に立たない。

神谷:やっていた人のうちの何人かが骨をうずめればいい。

戸塚:研究員等旅費は使えるか。

神谷:使える。

戸塚:大学の先生に加速器への参加お願いしたい。

戸塚:当面はSLACにおけるR-1のクリアに重点があるのか。

機構長:日本がサポートするという立場である。

駒宮:X-bandとC-bandで技術を共有することが重要である。例えばC-bandのパルスコンプレッサなど。SLACと同じことをやるのではなく、日本で独自なことをやることが重要。

峠:DLDSよりもSLEDの方がいいと思うが、部内の議論が進まない。

機構長:日米予算については慎重に取り扱ってほしい。あくまでも日米協力であり、お互いに制度ややり方の違いがあるので、SLACが対応できないようなことにしないでほしい。

駒宮:SLACも他の日米協力のグループと同じようにしてほしい。SLACはほとんど人件費である。

機構長:SLACにおける人件費はどういうものであるかを考えてほしい。内作のときには人件費はいるはずである。

駒宮:アカウンタビリティが必要。税金を使っているのだから。

機構長:税金が正しく使われているかをチェックするのは、管理局、そして会計検査院の仕事である。

山本:お金が有効に使えるような枠組みが必要と言うことである。

機構長:「日米予算のSLACでの使い道が人件費ではおかしい」というのではこまる。

山本:プランニングが問題。

山田:今年どう使って、来年何をやるかをはっきりしてほしいということである。

峠:SLACに対して人件費が100%だとこまるとはいっていない。明確なプランニングをたて、どういうような使いかたをするかを明らかにしてほしいという希望が日本側委員の中で強い、ということをSLAC側に伝えている。

機構長:友好関係を保った上でやってほしい。

戸塚:CかXかに絞った方が良いのではないか。

機構長:長い歴史があり、Cをbackupとしてきた。また予算的にはKEKから離れた。

戸塚:X-bandにしぼりSLACとやるほうが対外的にわかりやすい。

駒宮:R-1を達成した後、本当にX-bandでやれるかが問題である。

山田:X-bandでC-bandのようなSLEDを使うことはテクニカルに可能なのか。

峠:テクニカルに可能かどうかはピークパワーが何メガワットかによる。XとCで大きな差はないとおもう。SLEDに関しては、電力効率から考えれば遅延線を使ったほうが共鳴空洞を使うよりもいいと思う。

 

(3)ドイツ出張中の陳委員に代わり、峠委員が陳委員が書いた資料3を読み上げた。要旨は、a)米国の研究者の多くはテクノロジーに関する米国の決定が事実上世界の決定になると考えている、b)また、テクノロジーの決定に預る人の人選はおおむね公正なものであると多くの人が考えているようである、c)SLACにおける8-pack試験の初期の結果はテクノロジーの決定に大きな影響を及ぼし、重要であるが、SLED-IIの制作は遅れ気味である。d)陳氏がおそれるのは、2003年末までにRank-1の展望がもてないときには、X-bandおよびSLACが非常に不利となることである。e)そこで日本がやるべきことは、i)8-pack試験に全面的にコミットすることを宣言する。ii)現在、8-pack試験の機器はほとんどがSLACによって作られている。日本はX-band活動は8-packに集中し、具体的には、SLED-II制作に人と金をつぎ込むべきである。iii)日本はSLED-IIのbackupのために1億円、また2004年に始まる加速管への分配装置にさらに5000万円ほどつぎ込むことが必要である。iv)現在製作中のPPMクライストロン2本もSLACに送り、4台のPPMクライストロンで試験ができるようにする。f)SLACもRoadmapを夏までに出す予定。

 

機構長:日本が強くコミットしていないという印象を持つが。

神谷:4月前半に峠委員他数人で実際のSLACの状況を見に行くようにしたい。出来る限り状況を把握する必要があると考える。

山本:日米のお金の使い方も議論してほしい。

峠:4月のいつがいいか。また、誰が行くかを議論したい。ともかく、SLACに行って、事実関係の把握をすることと、またSLACは今やなにをやれば効果的かと考えているかを調べてきたい。SLACとのやりとりにおいて、ある程度フリーハンドを私に与えてほしい。なお、SLACからこういうことで困っているといわれたことはこれまでにはない。

吉岡:陳氏は現場を見て判断したはずだが。

峠:現場の打ち合わせをみての判断だ。

山下:神谷、榎本氏が見て判断してほしい。峠氏も実際に行ってもらわなければならない。

機構長:そうなる。行くのはいつごろになるのか。

峠:SLACに問い合わせ中である。

山田:SLED-II試験はSLAC-KEKは一緒にやるのが私の理解であるが、SLACは自分がやって、KEKはたりないところの手伝いと思っているのではないか。

機構長:実際はそうでしょう。

山田:一緒にやろうといった方がいい。

機構長:SLACがそれを望んでいるかは明らかではない。

神谷:加速管は従来からいっしょにやっている。それに加えて、クライストロンを送るということだ。

機構長:日本からのクライストロンは、予備で、現場にはおかれていないようだが。

山田:SLACは第一義的には、自分でやるということのようだ。

戸塚:陳氏には私が一般的な状況を知らせてほしいと頼んだ。この資料はその要請に応えたものである。日本は手伝いぐらいだとはショックである。これでは困る。

山田:8-pack試験に送ったクライストロンは実際に使われるのか。

機構長:使われない。予備においてあるだけだ。

峠:予備といえば予備だ。

機構長:サイトにおいていない。クライストロンは隅におかれている。

峠:まず、第一にSLED-Uの試験をソレノイドの球4本でやり、それができたあとクライストロンをPPMクライストロン2本に置き換えテストする。そのためにPPMクライストロンを日本から送ってある。

機構長:必ず使われるか。

峠:うまくいけば使われることになる。

高田:隅におかれているのではない。日本のPPMは完成度が高くSLACは期待している。SLACは実際にPPMクライストロンを使いたいといっている。8-packに関しては、昨年夏に急に方針を変えたので、日本が対応するのに時間がかかっているところだ。SLACとしてもKEKとしてもリソースが限られているので、なんとか一緒にやっていきたいというのが、陳氏と私の考えである。

駒宮:Rank-1の達成は日米ではっきりとしたコラボレーションとしてやっていることをみせるのが大切である。数人が何ヶ月も滞在してべったり働かなければきちんとしたコラボレーションにならない。Rank-1がだめになったらほんとうにだめである。

峠:それをやらないと本当に駄目かどうか確認する必要がある。

駒宮:向こうにクライストロンを作った人がいるかどうかでだいぶ違う。

峠:当然、コラボレーションの基礎なのでそのようにやることになるだろう。

 

(3)ATF

 ATFに関して早野委員が報告した。現在5週連続運転の最終週。BPMを高分解にしたのでディスパーション1mmまで小さくできた。この結果、レーザワイヤの測定でカプリング0.5%、エミッタンス7x10-12mを達成した。マルチバンチにおける縦方向の振動の原因究明を行っている。ODR(回折放射光)モニターについてはSR光の混ざりこみをさける研究を行っている。

 

(4)X-bandクライストロン

 高田委員が以下のように報告した。PPMクライストロン2号機については3月からSLACで大電力生成テストをはじめた。順調に進行中である。パルス幅を最初は100ns、その後250nsに広げ、出力58.6MWまでいった。4号機は今月はじめKEKでセットアップした。4月以降テストを開始する予定。ダミーロードもSLACから届いた。SLACには2月の終わりから、ほぼ常に2名滞在中である。放射線の問題があるので、実作業のすべてをKEKの人間が行うことはできないが、優先権をもって現場に指示を与えながらテストを行っている。5号機では、150Hz運転のための冷却増強を計画中。出力窓についてはKEKとSLACともにbackupを用意中である。SLED-IIに関しては、SLACではモードの混ざり込みの問題がおきており、カザコフ氏による改良型をSLACに送ることになっている。そのうち、彼もSLACに行くことになろう。これはKEKのおおきな貢献である。モジュレータを開発中であり、IGBTとアモルファスコアを用いた構成ユニットが2、3個でき、テスト中である。来年度に数十台をつくり500kVを出す予定である。

 

(5)加速管

 峠委員が以下のように報告した。3月10日の週に3名がSLAC訪問、現状調査と協議を行った。KEK制作の加速管2本、H60VG3N-6Cは中央部にダンピングスロットありのものを6セル枚装備しており、H90VG3Nはダンピングスロットがついていない。SLACにおけるテストの結果、65MV/mにおいての放電ブレークダウンは、前者については0.5回/時間、後者は1.5/時間である。ダンピングセルがあってもブレークダウンが増えることはないという結果を得つつある。これを受け、H60型に基づき、すべてのセルがダンピングスロット付きのものを今年中に試験をすることになるだろう。まだエージングに時間がかかるなどの問題もあるが、ダンピングスロット付きであっても、ブレークダウン頻度が増えないことから65MV/mで0.3回以下という目標は達成可能であると考えている。

 

山下:1回電場を下げたあとに、またすっと上がるのか。

峠:そういうときもあるが、そうでないときもある。ブレークダウンの差はカプラーの出来の違いによるという側面もありうるだろう。実際には、さらに改造の余地があり設計を進めている。複数本をつくり、比較することをねらう。

 

(6)Cバンド

 Cバンドに関して松本委員が以下のように報告した。KEKにおいて現在パルスコンプレッサーの大電力試験を行っている。現実には温度変化が空洞の共鳴周波数などに影響するので、スーパインバという熱膨率数が非常に小さい物質を用いる。ただし、スーパインバは、電気伝導が悪いので、素材はスーパインバとしその内側に銅をメッキしたものを用いる。また、高電圧を正確に計る決定的な測定器がなかったので、開発中である。メタライズのかわりに接着剤を用いて放電を防ぐことができ[この部分意味不明、報告者に要確認]、350kVを安定に測定できている。SPing-8の方は、機器が搬入されつつあり、加速管セルのスタック(組み上げ)テストを行っている。また、水タンクを流用したオイル付けモジュレータを開発中である。これにより高さ奥行きがともに小さくなる。

 

機構長:パルスコンプレッサーで温度の問題については大丈夫か。

松本:大丈夫である。

峠:加速管でビードプル測定をボンディングしていない状況でやるのか。

松本:そうである。

 

(7)ATFにおけるElectron Cloud Instabilit

 CERNのFrank Zimmermann氏がATFにおけるElectron Cloud Instability(ECI)に関して発表した。

 

生出:ATFに陽電子を入射してECIの実験ができれば意味がある。

 

3.物理報告

(1)物理に関するワーキンググループの再立ち上げ 

 山田委員が、物理に関するワーキンググループの再立ち上げについて簡単に報告した。岡田委員が、今まで続けてきたワーキンググループを拡大して新たに立ち上げたいという趣旨であり、春の学会にて提案を行い、4月に立ち上げ打ち合わせを行いたい旨の追加説明を行った。

 

(2)振動測定

 田内委員が、地盤振動測定について、「80mの深さまで予定どおり掘り終わり、ケーシングもすんだ。本日、地上部分の振動系のセットの作業とケーブリングの作業をしている。来週には動作確認ができる予定である。」と報告した。

 

山田:いつぐらいまでに結果が出るのか。

田内:4月には最初の結果が出ると思う。

 

(3)その他

 藤本氏が2月に行われたACFA Symposiumの記事をCERN Courieのために執筆中である旨の報告をした。

 

4.サイトの放射線対策

 サイトの放射線に関して、伴氏から、トリスタンの解体の時のことを踏まえて、JLCの放射線対策をしたい旨報告があった。

 

機構長:外国のケースをスタディして参考にしてもらいたい。

 

5.ILCSCの加速器subcommitteeについて

 横谷委員が、ILCSCの加速器subcommitteeの役割ほかについて以下のように報告した。a) ヨーロッパのLC Accelerator Committeeから「networkingの活動にJLCからassociateとして参加しないか」という働きかけがなされた。断る理由もないので、久保氏に頼みたい。b) SubcommiteeのchargeについてTigner案がLoew氏から送られてきた。まず、メンバーを増やしたいという提案がなされている。Chargeは5つあり、i)略、ii)collaborative workについてのリストアップ、iii)collabrative workのcoordination、iv)technologyの判断基準の策定、v)technologyに関するrecomendationである。iv)とv)はこの委員会の役割とおもうが、ii)とiii)はなぜchargeとなるかがわからない。

 

機構長:iii)のCoordinationはILCSCの役割であり、ii)のリストアップはsubcommitteeの役割だと考える。

横谷:Collaborationに関することはこのsubcommitteeの役割でないように思う。

機構長:Collaborationのcoordinationをやることがあれば、それはILCSCでやると決めてある。

駒宮:トップダウン的なものとボトムアップ的なものとを混ぜるべきではない。

機構長:Collaborationについてああしろこうしろとはいえないが、存在するcollaborationに対してある程度コーディネーションしてやることは可能ではないか。

横谷:リストアップはsubcommitteeでできるが、coordinationはできない。

横谷:委員の数を増やすことについては、Dugan氏は、collaborationのcoordinationをするリーダを加えても良いと行っている。

機構長:数を増やすかどうかを決めるのはILCSCの役割である。Miani氏は増やして良いといっている。どのような人を増やすのはsubcommitteが考えることである。私の提案は、各リージョンから1人ということだった。

駒宮:パラメータ委員会の役割を勘違いして、間違って人選をしたので変更した。

機構長:Namkung氏やBhawalkar氏と相談しACFAで相談して決めてほしい。

峠:SubcommitteeがTRC報告のRank-1、Rank-2項目について、進展のモニターや妥当性のチェックを行うことが明確に書かれていないのが気になる。このようなことをどこがやるかをはっきりすることが必要である。

機構長:SubcommitteeはLoew委員会の接続であり、このようなことを行うことはそもそもの前提である。Subcommitteeで議論し問題があればILCSCにあげてほしい。

機構長:次回のsubcommitteeはいつ開かれるのか。

横谷:今はE-mailのみでやっている。

山下:GLCCについての議論はどうなっているか。

機構長:次回のILCSCまでに各リージョンがPre-GLCCに関する意見をまとめてきてほしいということになっている。

山下:Technologyの議論との干渉があるのでは。

機構長:Pre-GLCCに関する議論を加速する必要があると思う。

山下:整合性はどうするのか。

機構長:組織に関する議論はILCSCですべてやることになっている。日本では、戸塚氏と駒宮氏がILCSCの委員である。作戦を練ってほしい。

山下:Pre-GLCCについて、日本が先頭にたってやる、という具体的な作戦はあるか。

機構長:確実に進んでいくと思う。

 

U.協議

1.LCの名前について

 大森氏からLCの名前に関して以下のように報告された。最終的には66の名前が提案された。ACFA LCSC委員長のNamkung氏からLC推進委員会で決めてほしいといってきたが、結局でpre-selectionのみをすることにした。地域名を反映するもの、何らかの意味で悪い含意を持つものをのぞいてPre-Pre-selectionを行い、20個までしぼった。

 

機構長:これをbaseに選んでいいか。

田内:JLCもJointということで残してほしいという意見がある。

機構長:JLCという名前を変えようというのが趣旨だったはずだが。

田内:Internationalなorganizationができてから名前を決めた方がいい。

機構長:いまさら、そこまで議論を差し戻すことはできない。

田内:Asianという言葉が入っていても良いか、議論してほしい。

機構長:20をbaseでいくつかを付け加えていこう。

田内:67番目にJLCを付け加えてほしい。

山本:国際的な名前が必要。AsianとJLCはよくないと思う。

駒宮:とにかく変えることにしたのだからJLCはまずい。もっとも、本当にいい名前があればすぐに決まるのではないか。いい名前がないのがこまった所である。

機構長:名前などは一旦きまれば慣れてくるものだから、どこかで思い切って決めたほうがいい。ACFAにおまかせするのが原則。

駒宮:もう少し考えた方がいいというのが私の意見である。

峠:Pre-GLCC、GLCCが進む中で名前は変わっていくことが予想される。2年ぐらいで変わる可能性を了解していいのか。

田内:「JLC」におけるJointの意味は無視できない。

機構長:作戦は、Global化というstrategyの上で名前を考えるということである。

駒宮:アジアのLCをグローバルな名前のものにすればいいと言うものではない。少しやりすぎでないかと考える。

機構長:Pre-GLCCとの一貫性も使えるのでは。

機構長:ここで意見分布をみたところ、アジアを含意する名前を指示する人は小数である。グローバルなものにするかテクニカルなものにするかである。

機構長:数人の人によりselectionをし、その上でACFAで決めればいいのではないか。

 

2.Road Map出版の方針について

 Road Map出版の方針に関して峠委員から以下の報告と問題提起がなされた。いつごろ何部つくればいいのかを決めてほしいという神谷委員からの要請がある。英文校閲は終わっている。ダミーで名前を変えて文章の整合性を確認したい。英語版本体は、4月22日、23日の物研件連で配布するために200部程度ほしいというリクエストが駒宮氏からきている。4月18日に完成させるため名称変更を織り込むならば、4月3日がdeadline。名称に関しては、そこまでに決まらなければJLCのままでいく。なお、Executive Summary最終版については、英語2000部、日本部3000部を想定している。さらに、最終的には、KEK-Reportで1000部発行を考えている。

 

大森:物研連は暫定版でもいいのではないか。

峠:先行してつくるのは200部のみ。

駒宮:そのとき日本語版をつけた方がいいのではないか。

神谷:予算はリーダシップ経費でお願いしたい。

 

III.その他

 駒宮委員から、今回で菅原機構長がこの推進委員会に出席する最後となるので、感謝の意を表したいという提案がなされ、全員が拍手を持って感謝の意を表した。

 

IV.次回の開催は、日程調整の上決めることとした。