物理測定器関連報告(6-7月)          平成16年7月30日

 

1. ITRP @ CalTech(6/28-30) : cold/warm測定器/物理の違いの発表

ITRPからWorld-wide Study (WWS)groupへの要請を受け、warm/coldで測定器やIPまわり、物理感度に対する違いある/なしを4つのトークにて発表。

coordinators:J.Jaros(SLAC),F.Richard(Orsay),山下(東京)

Speakers: T.Barklow(SLAC),P.Bambade(Orsay),K.Moenig(DESY),山本(東北)

日本からのワーキンググループ参加者:山本均、川越、竹下、山下、宮本、松田、藤井、杉本、田内、大森、横谷、栗原

発表に先立ち発表をWWSワーキンググループ内でpreview, revise, etc..した。

まとめ=「どちらもchallengingな部分はあるが、基本的にどちらでも問題なし」、ということ。

2. WWS(world-wide study)組織のアップグレードへ向けた議論

ILCSCからWWSへ測定器のCDR,TDRへ向けた計画を立ててくれという要求に対し、いくつかの方策が検討され、白熱した議論になった。加速器のGDIに対応した測定器central-team(GEC)を作る案があがったが、時期尚早であるとして決着。WWSのもとに1)測定器コンセプト&コスト概算パネル、2)測定器R&Dのreviewパネル, 3)machine-detector interfaceパネルを作りWWSを活性化させる方向で検討が進んでいる(現在も議論中)。8月のILCSCにWWSとしての方針を提出する。

3. 測定器技術開発関連

l       Tracker:

Ø        MPI/DESYのTPC(wire増幅/GEM増幅)のBeam Test at KEK

Ø        ビームタイム終了à現在データ解析中

Ø        現在、低温センターで宇宙線による測定準備

l       VTX:

Ø        ITRPでの技術選択如何で大きく影響をうける。

Ø        VTX:超薄型CCDの性能評価準備

l       IP(詳細はhttp://acfahep.kek.jp/subg/ir)

Ø        磁場誤差の影響評価とサポートチューブ研究まとめ

Ø        FEATHER一次実験:効果確認できず。ビームのジッターが大きすぎた。

Ø        秋の第二次テストの準備中

l       カロリメータ関連:

Ø        SiPM読み出し研究-竹下(信州大)など。KEKB,宇宙線、、等とも一緒にやっていくことを強く希望。

Ø        シミュレーション(Jupitter)による研究を本格的に開始した。

l       ソフト/解析コード:

Ø        6月に講習会開催(30名強参加)。

Ø        大学(特に学生)との作業会を定期的に開催することにした。

 

4. 測定器コンセプトの検討、基本設計の見直し

l       Small detector concept:シリコントラッカーを用いた5-6T磁場の小さい測定器

l       Large detector concept:~4T磁場、TPC+SiW EM-CAL(旧TESLA型)に加えて

l       Huge detector concept:2-3T磁場、大口径ガストラッカー+SiPM使用のCAL、等を基本に、ジェットエネルギー測定のためのPFA(Particle-Flow-Algorithm)に最適化した測定器を国内大学+KEKの有志により出した。杉本氏(KEK)と東北大学グループなどによる検討が始まっている。ビクトリアの会議で発表した。今後、研究の輪を広げて行きたい。

 

5. 物理測定器関連の国際会議/ワークショップ

l       US(北米)-LCワークショップ in Victoria (7/28-30)

日本から参加:山本(東北)、宇野(KEK)、駒宮(東京)、川越(神戸)

 

l       ECFA  LCワークショップ in Durham(9月)

日本から参加:4−5名の予定

 

l       ACFA  LCワークショップ in Taipei(11月)

日本から参加:30名超える参加の予定

    月に一度程度のTV会議でプログラム策定中

     (日本側プログラム委員:宮本、山本、岡田、駒宮)

 

l       World-wide LCWS (in US)  (来年3月)