Xcode で KalTest の例題("hybrid")を走らせる
Steve Aplin が KEK 滞在中。彼は、子供の頃初めてさわったコンピューターが Mac だったという Mac ファンだ。彼から Xcode の使い方を習った。"cmake" をなぜ使いたくなるのか、始めて理解した。
1) "cmake" で Xcode project を作成
$ cd /Users/fujiik/Sandbox/tpc/KalTest/trunk
$ cd build
$ cmake -G Xcode -DILCUTIL_DIR=/proj/soft/ilcsoft/v01-12-01/ilcutil/v00-02 -DROOT_DIR=$ROOTSYS ..
2) 作成した Xcode project を Xcode で Build
トップサイドバーのターゲットバーから "ALL_BUILD" および "My Mac 32-bit" を選択、"Run" ボタンを押して Build する。32-bit を選ぶのは、私の環境の ROOT が 32-bit で build されているため。
3) 試験運転
トップサイドバーのターゲットバーから "hybrid" および "My Mac 32-bit" を選択する。
Mac のトップメニューバーにある "Product" プルダウンメニューから "Edit Scheme .." を選択する。
すると、"Scheme Editor" 窓が開く。そこで "Run hybrid Debug" を選択そのサブメニューから "Run hybrid" を選ぶ。
そこでまずコマンドライン引数("Arguments Passed On Launch")をセットする。やり方は、"+" ボタンを押して引数を追加し、例えば値として "10" をセットする。これは 10 イベント。これで実行時に
$ ./hybrid 10
と打ったのと同じになる。
ただし、この段階では、ROOT 関連の環境変数がセットされていないので、共有ライブラリーが見つけられず死んでしまう。そこで、"Environment Variables" を追加する。やはり "+" ボタンを押し "ROOTSYS" を追加、そしてその値(ROOT のパス)をセットする。"DYLD_LIBRARY_PATH" も同様に追加、値(KalTest と ROOT の lib_dir のパス)をセットする。これで準備完了。
Xcode 窓のトップサイドバーの "Run" ボタンを押して実行してみる。イベントディスプレイの窓が開く、イベントが表示されるはずだ。
右下には、コンソール窓のブロックがあるので、そこで普通のターミナル窓でやるように、"hybrid" をインターラクティブに実行できる。
"hybrid" はまともに動いてしまうが、本当の醍醐味は debug だ。break point の設定や解除、変数のモニターが簡単にできる。問題箇所のソースを直せば、自動的にコンパイルして実効してくれる。こりゃぁ、便利だ。
お楽しみあれ。